村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

江戸川柳 『念のため 湯屋で仲人見合いさせ』『風が吹くと置屋が儲かる』

最近、日本のお風呂が外国で人気があるらしい。
アラスカの人が最初に注目したらしいが、あの湯船に温まるのがなんとも気分爽快でリフレッシュに良いとのことで、アメリカ本土でも静かなブームになってきているという。
日本人は、今では、プラスチックで出来ているバスタブに入ることが多いが、アメリカでは、檜の感触と香りに関心を寄せているとか。
こういうニュースを聞くと、日本人と風呂について、歴史的に考えてしまう。
すると、やっぱり、ペリーやハリスが日本にやってきたときのことを思い出す。


日本食は今や、寿司をはじめ、てんぷらやすき焼きなどが世界のいろんな国で人気があり、材料的には、豆腐やしょうゆなどがもてはやされているのは、周知のことだ。

日本人は、欧米人に比べて肥満が少ないし、現在では世界一といわれる長寿国だし、わが国の風俗習慣が見直されて当然である。
でも一面、最近頻繁に報道されているように、超高齢化社会に突入して、その割りに若い人が減ってきていて、社会保障面での財政が維持できるのか、確かに心配ではある。

1億2千万人いた日本人がこれから8千万人に減るという。
子供が少ないのだ。
その割りに、世界一の長寿国。
財政が持たないのは、当然である。
だから、社会保障と税の一体改革なのかーーー。

一つの方法としては、この際、移民をどしどし受け入れて、若い人に労働力人口として頑張ってもらうのも必要になるのかも。
だって、地球的には、人口は増えていて、食糧不足だというのだから、わが国に来てもらうものいいのじゃないかと、単純に思うが。

でも、ピラミッド型が崩れるという世代別の人口構成のいびつさは、僕が年金の仕事をしていた1980年当時から指摘されていたことだし、今更、何で騒いでいるのだろうと言いたい。
その当時から、6人で一人の高齢者を支える時代から、3人で支えなければならない時がやってくる、と言われていた。
それが恐ろしいことに、最近では、2人で一人とか、1人で一人のように報道するところも出てきた。

もっと早く手を打っておくべきだったのに。
今、この国では、社会保障のために増税が議論されているが、この数十年の間に、年金の財源が相当に浪費されてしまった。
無駄遣いもたくさんあるが、金額的には、その大部分が運用の失敗だったらしい。
ああゆう資産を、株式をはじめとした投機につぎ込んでいいものなのか、不思議である。

今から約30年前、バブル絶頂の時、『新人類』などという言葉が流行った。今は、全く言わなくなった。
「時代」か。

確か、金融会社などで、若い社員がファンドマネージャーとして配属されて、一日で数百億単位のお金を運用し、数億円を稼ぎ出すような人たちが象徴だったように思う。

ただ、現金を持っているだけの無能な連中は馬鹿にされた。
どしどし運用して、稼ぎ出さなければならない時代だった。
他社、他人に負けじと競争して稼いだ。
儲かった。
だから、銀行から大きな借金をしてまで投機に走った。
その結果、すごい資産家が誕生した。

でも、はじけた。
資産家が一転して、大きな負債を抱えることになった。
この時、「歌う不動産王」として有名になった歌手がいた。
当時、ハワイの多くのホテルを所有していたと言われる彼だが、90年代の初めには、借金が1000億円を超えていたと言われる。

そんな体験をしてきたわが国だが、今や、未曾有の円高に悩まされているし、借金が1000兆円だ。
どうするんだろう。


いや、実は、この話題ではなかった。
僕は、江戸の風呂文化について、書くつもりだった。
例によって、最初から話題がそれてしまった。

ペリーが日本にやってきたのが嘉永六年(1853年)だが、その後たくさんの外国人が渡来してきて、日本の風俗習慣について日記などに書き残しているが、その中に良く出てくるのが、公衆浴場についてだ。

ペリーが書き残した「日本遠征記」にはこう書かれている。

 「男も女も赤裸々な裸体をなんとも思わず、互いに入り乱れて混浴しているのを見ると、この町の住民の道徳心に疑いを挟まざるを得ない。
他の東洋国民に比し、道徳心がはるかに優れているにもかかわらず、確かに淫蕩な人民である」と。

江戸時代、最初は蒸し風呂で腰巻や褌をつけて入っていた。
宝永年間に真っ裸で入るようになったらしい。
そして、男女混浴だった。
松平定信の治世で一時混浴禁止令を出したらしいが、完全には守られなかったらしい。

この時代、一風呂浴びたあとは二階に上がってゆったり囲碁や将棋にふけった。
そのほか、湯女なども抱えていたというから、様々なサービスがあったらしい。

風が吹くと埃っぽくなるので、湯屋が儲かったといわれた。
そして、「風が吹くと桶屋が儲かる」といわれたが、本当のところは、「風が吹くと置屋が儲かる」が正しいという人もいる。
風が吹くと火の用心をしなければならない。
だから、銭湯の営業は禁止されたという。
困った客は、「置屋」へ流れたらしい。

それにしても、祝言を挙げてしまってからでは遅いから、間違いのないように、風呂屋で見合いとは、面白い川柳である。
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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