村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私たちは、江戸の生活に戻れるか---1

昨年の大震災から1年が経過した。
この間、僕らは多くのことを学んだ。
最も大事なことは、人として、大げさに言えば、人類としての生き方だろう。

大地震、大津波は大自然の現象で、私たちにはどうにも避けることが出来ない。
だったら、その被害を最小限にとどめるしかやりようはないだろう。
そういう意味では、地震や津波の予知に多くの資財を使うのも意味のあることだ。

只、津波に関しては、困った現象が起こっている。
昭和に入っても、明治期にも、江戸時代にも、大津波はあったし、そのつど、僕らの先人たちは、「ここより先には、建物を作るな」と、標識などを立ててくれていたのだが、僕らはそれを守ってきていない。
確かに、その忠告を守るということは、風光明媚な海岸線とか、漁業などを行なうのに利便性の良いところを犠牲にすることになるから、困難なことに違いない。

だけど、このたびのような大災害にあっても、再び、こうした教訓を無視して海岸線に建築物を建てるのか。
きっと、そうするだろう。
だって、そこには生活があり、仕事があり、学校もあり、病院もあり、生活全般があるからだ。
かといって、
海岸線に、波打ち際に、高さ20メートルものコンクリの防波堤をめぐらすのも、ありえない話だ。

じゃあ、次の大津波が来たときは来たときで、犠牲者が出るのを覚悟で、再び、海岸線に人々が生活するに必要なあらゆる建築物を創設していくのだろうか。

日本という国に生まれて、春夏秋冬がそれぞれ美しく、おいしい食べ物も豊富で、豊かな台地に育って大いに感謝しているが、世の中うまくしたもので、地震と津波には悩まされてきた。

日本の、過去2000年ほどの地震の統計をまとめている人がいる。
その人に言わせると、一定の周期があって、この21世紀の中ごろまでに、『東南海地震』が再来することは確実だという。
東海・南海地震に着目すると、飛鳥時代以来、以下のような「歴史地震」があったそうだ。




(西暦) (地震)(マグニチュード)  (被害)
684 白鳳南海地震8.0~8.3 死者多数・土佐で津波被害
887 仁和南海地震8.0~8.5 京都・摂津を中心に死者多数
1096 永長東南海地震  8.0~8.5死者1万人以上、伊勢・駿河で津波被害
1099 康和南海地震8.0~8.5 死者数万、土佐で津波により大きな  被害
1361 康安南海地震8.0~8.5 死者多数、摂津・阿波・土佐で津波  被害
1498 明応地震 8.2~8.4 死者3万~4万人以上、伊勢・駿河  で津波被害
1605 慶長地震 7.9~8.0 死者1万~2万人の津波地震、関   東~九州で被害
1707 宝永地震 8.4~8.7 死者2,800~2万人以上、関東~九  州で津波被害
1854 安政東海地震8.4  死者2千~3千人、房総半島~四国  に津波被害
1854 安政南海地震8.4  死者千~3千人、紀伊・土佐で津波  被害
1944 東南海地震7.9  死者・行方不明1,223人、伊豆~紀  伊で津波被害
1946 南海地震 8.0  死者・行方不明1,443人、房総~九  州で津波被害

20XX 想定東南海地震 ?30年以内の発生確率:60%、50年以内の発生確率:90%




でも、これは、東南海地方に限定したものだけである。
関東大震災や東北の津波などは入っていない。

江戸時代に入って、地震が多いように見えるのは、それまでより、被害が正確に記録されるようになったかららしい。
また、この海域の地震は100年から250年程度の周期で起こっている。すると、次は今世紀中頃になるらしい。

このほか、昨今、頻繁に報道されるのが、東京直下型地震だ。
上の統計は、東海地方と南海地方に限ったものだから、関東地方まで入れれば、もっと回数は増える。

こうした地震、津波、火山活動などは、自然と共存してゆく限り、防ぎようがないし、何れ、途方もない地殻変動が起こるかもしれない。
日本列島が、再び、中国大陸と一緒になるかもしれない。
なが~い地球の歴史から思えば、何が起こっても不思議はない。
私たち日本人は、そうした場所に住んでいるし、そこで生きているのだから。

只一つ、気になるのは、
『原発』事故のことである。
これは、確実に、人災である。
我ら、人類が作り起こした災害である。
これがまた、始末悪い。

あの放射線というものが、途方もない悪さをしている。
人間が作ったものだから、自分達がその被害にあったって文句は言えない。
電力の源になるものだし、「便利だから」という理由で、また、軍事的な意味合いから作ったものだから、仕様がない。
でも、この地球には、人間以外の動植物も一緒に生活している。

今回の大災害で、いやな映像を見た。
牛や馬や犬などが、野生化して、あの福島の第1原発の周囲を走り回っている実態だ。あの動物たちも、かなりの放射線を浴びているに違いないが、今後どうなっていくんだろう。

人類は、果たして、『万物の霊長』なのだろうか。
そんなに偉いか。
こんなことをしていると、
すぐにでも、大水がやってきて、この日本も、水の上に出ているのは、富士山の頂上だけなんてことも起こるような気がして。
この思い上がりが、次の大きな震災を引き起こす引き金になっているような気がしてならない。

つづく。
スポンサーサイト
村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
    サイトに関してのお問い合わせ(動作不具合など)は管理人までお願いします。
    村瀬へのメールはこちら






リンク
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カテゴリー
カレンダー
03 | 2012/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最新の記事
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。