村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

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トカゲの尻尾きり

以前にも、このブログで書いたことがあるのだが、『年金』のことである。
昨日今日のニュースで、再び書きたくなってしまった。
僕は、今から約20年前に、年金事務の仕事をしていたことがあった。
昭和60年前後である。この頃、丁度、今の年金制度に改正(?)したのである。

あの当時のことを、今でもよく思い出す。
なぜなら、昨今、ここ数年、年金のことがよく取りざたされるようになったからである。
取りざたされるどころか、現在、政治を始め、僕らの市民生活にとって、最重要課題になっていると言っても、過言でない。
なぜ、これ程不祥事が起こることになってしまったのだろうか。

僕は、あの当時、年金の仕事をしていて、今日の事態になることは容易に予測していた。
僕だけではない。
ちょっと、真剣に年金のことを考えたら、こうなることは誰だってわかっていたはずだ。
でも、日本と言う国は、かなり多くの反対者がいても、何故だか数の論理と言う権力で押し切ってしまうのだ。
僕は、今の世の中、権力の構造ってものがよくわからないのだが、政治家が押し切ってしまったのか、厚生省の官僚がやってしまったことなのか、誰の責任なのかってことだ。
こんなこと言うのも、あのときの改革さえしてなければ、それ以前のままなら、今のような事態は起こっていないと、断言できるからなのだ。

今、世間でにぎわしていることと言えば、年金保険料支払いの『免除』のことである。
今の国民年金制度は、厚生年金や共済年金に入っていない限り、誰でも20歳になれば加入の義務がある。
学生さんも、である。
もう、最近、随分と、このことをマスコミでも話題にしているから、皆さんもご存知だろうと思うが、ここへきていろんな問題が起こって報道されているから、国民が知ってきているのであって、普通なら知らないままだ。

でも、この制度そもそも『変』だと、思いません?
何故、働いてもいない、所得もない学生が強制加入なのか。
こんなことすれば、保険料の徴収率が下がるのはあたりまえだ。
だって、学生が払えるわけないもん。
だから、親が払うのである。

丁度ここで、僕の息子が二十歳になった。国民年金の対象になってしまっている。
勿論、本人は払えない。
どうする。
僕がか?
すっごく、腹立たしい。
日本中みんな、同じじゃないのかなあ。

僕が、年金の仕事をしていた昭和60年以前は、学生は強制加入ではなかった。
卒業して就職してからでよかった。
でも、厚生省は、当時、「卒業してからだと、60歳まで40年かけられないから、満額もらえない」という理由と「障害者になったとき、障害年金もらえない」と言う理由から、強制にした。
この理屈もわからないではないが。

もうひとつ、その当時から、日本国民の人口構成の予測が為されていて(当たり前だが)、2025年には4人に一人は老人だ、なんて言われていた。
それが、どんどん早まっているらしい。
女性が出産する平均が、1.29人という予測は当時なかったから、2025年には3人に一人が老人かも。だから、それを見越して、その頃から年金保険料が毎年どんどん値上げされてきて、僕の頃は6220円だったものが、いまでは毎月13860円になってしまっている。
一応この保険料や年金額は、物価にスライドすることになっているはずだが。

この保険料、どの家庭でも大変な負担だと思う。
でも、自営業者をはじめ、皆さん働いて懸命に毎月払ってきている。
きたるべく65歳になって、年金生活を送りたいから。

少子高齢化問題は、様々に、各方面に影響があるが、年金には直撃である。
政治家はもっともっと真剣に取り組む必要がある。
僕は、軍事基地建設でアメリカから2兆だか3兆円だかを要求されている話を聞いて腹が立ったが、この少子高齢化のことについては、それに匹敵するくらいの税金をつぎ込んでもよいのではないかと思うのだがーーー。
人口が減って、若い人がいなくなって働く人が減ってしまうのだ。
日本が滅んでしまう、という問題を含んでいる。
外人に頼むのか。
難民受け入れを嫌がっている、この攘夷の民族が。

でも、ちょっと待って。
ここへきて、年金って「本当にもらえるの」という疑問が出てきてしまった。
これまでは、国が運営しているから、安心だと言われてきたのだが、今じゃ『国だから危ない』とささやかれるようになってしまった。

何せ、集めた140兆円ものお金、これが将来の年金支払いの原資になるのだが、社会保険庁をはじめ、天下りの役人に、いいように『無駄遣い』されていたことがわかったから大変だ。
正確なことはわからないが、以前報道されていた内容では、そのうち40兆円ものお金は運用の失敗などで、すでにきえてしまっているらしい。
誰が責任取るんだ。
この国、こういうことで責任論は出ないのだ。
幕末なら、天誅ものだと思うが。

今、問題になっている『免除』の問題だが、こうなることは容易に予測できた。
なぜなら、“検認率”が大幅に下がってしまうからである。
この言葉、業界用語だが、早く言えば“徴収率”のことである。
学生を強制加入にして、払わない人がたくさん増えて率が下がり、大きく保険料をアップして払えない人が出現して率が下がり、それにバブルがはじけて大変な不況になって、年金保険料どころではなかった時代が約20年も続いて率が下がった。
この検認率、僕がその仕事をしていた1985(昭和60年)年頃、なんと驚くなかれ、95%はどこの自治体でもあった。100%を誇っているところも、全国的にはあったのである。
それが、今では、何と60%台に堕ちてしまっていると言うことだ。
それを、僕は、予測できたと言うのだ。
こういう改革(?)をしたのだから、こうなるのは、その当時からよめていた。
実際に、こうなってみれば、現場の職員たちは、上から、「検認率を上げろ」と、かなりハッパをかけられる。
すれば、苦し紛れに、自然『免除者』を多くしてしまうのである。
免除者は、分母に入れないから、検認率がグッと上がるのである。小学生の能力があれば誰だってわかる理屈だから、全国的に、どこの社会保険事務所もやってしまう。

僕の推測だが、おそらく中央からの指令で架空免除者を作れとは言ってないだろう。
むしろ、『検認率を上げろ』と言う中央からの締め付けで、苦しいから現場の社会保険事務所は、本人の了解を取らずに勝手に『免除手続き』をしてしまったのだろう。
これは、最前線で働くヒラの職員の勝手な判断ではなくて、所長ぐるみである。
だって、社会保険事務所長の決裁の『はんこ』をついて始めて、免除が許される仕組みだからだ。
結果として、中央の社会保険庁や厚生労働省だって『架空免除者』については、知らなかったはずはない。
検認率が上がってきている理由は何かという、話題が出ないはずはないからだ。
でも、今度の一件で、結局処分されるのは、現場の人間だろう。
『勝手にやったこと』で片付けられるのだ。
何時の世も、こんなものか。
年金については、もっと言いたいことがたくさんあるが、この辺で元に戻す。

次は、庄内の西郷さんの話の続きだ。
幕末維新で生命をおとしていった人たちに、申し訳がない。
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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