村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

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京都見廻組組頭、蒔田相模守広孝のお孫さんがご健在だ。

 京都見廻組といえば、近藤、土方の新選組が活躍していた同じとき、同じ京都で市中見廻を担っていた幕府の軍事組織だ。 
旗本の次男以下で、腕に覚えのある武士たちで結成された治安部隊である。
蒔田相模守は、元治元年4月26日に結成された京都見廻組の最高責任者で、今の岡山県、浅尾藩の藩主で一万石の大名であった。そのお孫さんがまだご健在でいるということだけでも驚きなのだが、何と日野に住んでいたのだ。
 そのお孫さんは大正12年生まれだから、81歳になる。30年以上も前から、この日野にお住まいだったのだが、ご自分の素性を誰にも明かさず、ひっそりと生活なさっておられたので、これまで、誰も知らなかった。
 それが、どういう因縁なのか、私が今の任務についた直後に、そのお孫さんからお手紙をいただいた。
(私は約3年前から、新選組特命の辞令をもらっている。また個人情報に関わるので、お孫さんのお名前は伏せさせていただく)
 その後お孫さんと、何度か手紙のやり取りをおこなううち、この蒔田相模守と土方の親交を小説に書きたくなってきた。たまたま土方歳三を執筆する機会が訪れたので、今回「小説土方歳三」の中で思いっきり書かせていただいた。

 新選組と京都見廻組は、同じ時期に、同じ京地で、同じような任務にあった二つの組織だったので、お互い、ライバル意識むき出しの対立は伝えられているのだが、親しく交わったことについてはほとんど伝えられてきてはいない。
だが、お孫さんがおっしゃるには、おじいさまの相模守広孝の晩年、
「昨日も、土方さんの夢を見たよ」
という言葉を思い出すとおっしゃっておられたので、私は、二人が親しく交わっていたに違いないと確信するようになった。
 親しくもなかった人の夢を、大正の時代になってまで、見るはずがないと思うようになったからである。  
相模守が京都で土方と接触した当時は、まだ18歳の頃である。沖田総司よりも二つ三つ若かった。
この二人の交わりのきっかけは、あの明治の大実業家渋沢栄一が深くかかわっているのだが、ここから先は来月出版される本のネタバレとなるので、ブログでは控えさせていただく。

 昨年が大河ドラマ新選組の年でもあり、この機に乗じて日野新選組同好会は3月13日を「新選組の日」と定めた。今年から、記念イベントを行う事になったのだが、3月12日と13日、2日間にわたって七生公会堂と高幡不動尊で記念行事が行なわれた。
 3月12日(※)、私はこのお孫さんを新選組ファンの方々に紹介した。お孫さんはおじい様の写真をお持ちくださって、ステージの上から出席者にご披露された。
 見廻組というと、多くの人たちは、あの坂本龍馬と清河八郎を暗殺した佐々木只三郎を連想するのだが、佐々木は与頭であり、その上に君臨して統括していたのが組頭蒔田相模守広孝であった。
 お孫さんは言う、
「私が日野に住むようになった理由は、よくわからないのです。母は『きっと土方さんのお引き合わせに違いない』と、よく言ってました」と。
 お孫さんは、ご自分の出自を明かさず、土方歳三資料館に三度ほど、密かに訪れていた。


(※)この日の模様は日野宿本陣文書検討会様のブログにてUPされています。
見廻組組頭、浅尾藩主ご子孫を村瀬が紹介した模様なども載っています。
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コメント
新聞記者が、お孫さん健在に驚いていた
コメント、ありがとうございます。
本日、新聞記者が取材に参りました。
蒔田相模守のお孫さんが健在であることに驚かれていました。
新選組は人気があるのですが、京都見廻組はいまひとつ盛り上がっていません。
これから徐々にでも、正しく認識されて盛り上がるとよいのですが。
2005/03/16(水) 23:02 | URL | 村瀬 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
感慨深いですね
こちらでは初めまして。
先日は突然のメールにて大変失礼いたしました。
にもかかわらず、リンクまでしてくださいまして、ありがとうございました。

蒔田相模守広孝のお孫さんがご健在でいらっしゃるとのこと、しかも日野にお住まいであったとは。
「昨日も、土方さんの夢を見たよ」 とおっしゃっていたというお話、とても感慨深いですね。
こういうお話を伺うと、幕末という時代は、昔々のお話ではなく、ほんの少し前の時代であり、そこに本当に近藤さんや土方さんは生きていたのだなぁと改めてしみじみと感じます。
ご著書を拝読するのが、ますます楽しみになりました。
2005/03/16(水) 08:35 | URL | 六条 #-[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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