村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

すってん業平余話

前回まで、四回に分けて『すってん業平になった土方歳三』というタイトルで連載した。

この話、「実は、実話」である、と、言いたいのだが、そこまでの確信はない。
だが、相当の信憑性はある。
日野に、昔から伝わる土方歳三の所謂『聞き書き』の話がある。
今では、まことしやかに伝えられているのであるが、だとすれば、業平の歳三だって同じ次元のお話である。
だって、今でも、浅草に、伝説としてあの話は伝わっているのである。唯、書く人が殆どいないのと、伝え方がマイナーだからみんな知らないだけだ。

2004年の確か、秋口だったか、渡辺栄美さんという方から2冊の小冊子が送られてきた。
正直、その時は僕も『新選組特命主幹』になって連日、日野市内を全国からいらしたお客様をご案内していたので、また、新選組フェスタのことで頭がいっぱいだったので、その小冊子の価値がわからず、そのまま放置していた。
最近、これまでの資料を改めて整理していたら、約2年ぶりにその冊子を目にすることになった。ぺらぺらめくって読んでいたら、『眼からうろこが落ちる』ような文章に突き当たった。
「歳三が土佐の山内容堂と恋敵だった」という記事である。

この冊子(写真)は、『どぜう往来』というタイトルがついている。この時既に84号にもなっている。


これを送ってくれたのは渡辺栄美さんという方で、あの《駒方どぜう》の五代目の夫人であった。この『どぜう往来』の冊子の中の最初に“のれんと柳”という題のついた連載がある。ここは毎回五代目夫人がお書きになっているらしく、泥鰌にまつわる、また浅草に伝わる興味深いエピソードを紹介してくれているのだが、ここにあのお話が出ていたのである。
夫人は、駒方どぜうに伝わる話として、ここで紹介してくれている。それは、夫人の創作話ではなく、店に、あるいは浅草、吉原あたりに脈々と伝わる話なのである。
僕が4回に分けて書いた話は、夫人の話を基にして発展させた小噺なのだが、歳三が容堂の手下に襲われた話は、夫人が書いていたものである。

前回まで、四回に分けて『すってん業平になった土方歳三』として載せたのだが、実は、あれは、思いつくままに書きなぐったものなので、起承転結も序破急もない。だから、お読みになられた方は、おそらく大分読みづらかっただろうと思う。
改めて、お詫び申し上げます。
機会があれば、きちんとしたお話にしたいがーーー。
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コメント
ホント、久しぶり。
最近、お話し相手がいなくてね。
尤も、自分の好きなことを好きなペースで書いているんだから、仕様がないか。

読んでいてくれたんですね。ドッキッとしましたよ。
しっかりチェックされているかと思うと、いい加減なことかけませんからね。
いくら、小噺とはいえ、僕の場合、ある程度は史実に基づいていることがモットーですから。
でも、正直、わからないことが多かったので、想像で書いたところも随分とありました。

それでも、今回は、結構吉原のこと調べました。ああゆうところのことを調べていると、やっぱり、『男と女』の世界ですから、それなりのことを書かなきゃいけない。
でも、僕にはその勇気がまだないのです。あの本(人間土方歳三)も、濡れ場については大変悩みましたよ。で、あんなところで落ち着いたんですが、多くの人からしかられてました。
「もっと書け」って。

僕だって、団塊の世代で、それなりの年なんだから、もうどんなことかいたって恥じる年恰好じゃないんだけれど、それでも、恥ずかしい。

それに、歳三さんのラブシーン、本当に書いていいんですか?
ファンの人たちが、なんていうんだろう。それが怖い。

全くの、架空の人物にやらせるなら、いいけど。
例えば、「桃太郎侍」だとか、中村主水とか。
まさか、大岡越前に大胆なことやらせられます?遠山金四郎なら、まだいいか。
水戸黄門じゃ、年とりすぎてる?
子づれ狼の北大路さんも、ふさわしくないし、高橋秀樹にも、やらせちゃだめだしね。

ああゆうシーンを書くと言うのは、自分の経験を述べることになるんですよね。
あるいは、自分流を。
だって、その範囲でしかいえないですからね。
後は、もっと膨らまして、想像で書くとか。他の人の文章を勉強させてもらうとか、拝借するとかですかね。
ままこっちさん、今度、教えてくださいよ。
今度、それをテーマに、宴会するのはどう?
誰も来ないかなあ。
2006/08/28(月) 17:11 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
こんにちは。お久しぶりです。
歳三が吉原「火炎玉屋」の黛花魁といい仲だった、という逸話があるようですが、これもその話がベースになっているんでしょうか。
確か吉原田圃の決闘も、相手は山内容堂公が差し向けた連中、という設定だったかと思います。
ただ、居候的存在の歳さん、実際に吉原に通えるだけのお金があったとはちょっと考えにくいとも思います。イバハチはボンですんで、可能でしょうけれど。。
2006/08/27(日) 22:27 | URL | ままこっち #-[ コメントの編集]
おうおう、お久しぶり
読んでくれていたんですか。
ありがとう。
最近は、これまでの人たちが殆どコメントしてくれないので、「みんなほかへ行ってしまった」のかなあ、と、途方に暮れていたのですよ。

山崎さんが読んでいててくれて、今、ホッとしています。

新選組も、今までとはちょっと雰囲気が違ってきて、今ひとつ盛り上がっていないようですね。
でも、大河が終わったあとだし、仕様がないかな。
2006/08/17(木) 10:24 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
面白かったです!
お久しぶりです、お元気でしょうか?
今回の話も、とっても面白かったです♪新しい話が楽しみです。
2006/08/16(水) 23:49 | URL | やまざき はじめ #lnYM7kUo[ コメントの編集]
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プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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