村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

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いじめによる「自殺」件数は、99年以降ゼロだって、信じます?

イタリア紀行のさ中なのだが、子供のことについて書きたくなった。
ここのところ、再び、子供達の自殺が頻発している。というより、再び顕在化してきたというべきか。
国をはじめとした行政機関は、いじめなど殆んどないような報告をしてきているが、そんなことはない。隠しているだけだ。
いや、都道府県や国には確かに報告はあがってきていない。それ以前に隠している連中がいるということだ。

1980年代をピークに、いじめや不登校などが減少してきているような報告があるが、本当に減っていたのであろうか。
巧妙に、隠し通していたのではないだろうか。
学校側から、市町村の教育委員会に報告しなければ、それだけのことなのだ。だから、市町村の教育委員会に問い合わせてみれば、そういう報告は「あがってきていません」という答えが返ってくる。

私たちは、自殺などの報道があると、テレビでよく「当校にいじめなどありません。そういう事実はつかんでおりません」という、校長のコメントを耳にする。実際につかんでいても、白を切る。それで通せれば、儲けものである。そして、殆んどの場合、この対処法でうまくいく。いつの間にか、忘れ去られ、風化されてしまうからだ。だから、それまで、じっと待つ。
遺族たちは、学校側の責任なりコトの真実を追及したいのだが、決定的な証拠があるわけでもなく、また、探すエネルギーも持ち合わせていないから、諦めざるを得ないのだ。
こんなことの繰り返しで、ここ数十年、子供達は、学校で悩み、家でも本音を訴えることも出来ず、友達にもいえないで、自らの命を絶つ決断に迫られてきた。

今、自殺を考えている子供達は、一体この日本にどのくらいいるのだろうか。決行してしまう子はほんの一握りに過ぎないはずだから、その数十倍は常に存在しているに違いない。
その子らの気持ちを量ると、胸が締め付けられる。

こんな話がある。
今から約5年前、教育委員会の甲課長。
その当時、その課長はさまざま、生徒の問題で悩んでいた。
「どうしたら、子供達が楽しく学校生活をおくれるんだろう」「不登校の子供達をどうしたら救えるだろうか」「学校だけが、あの子達の生活の場か」なぞ。
その甲課長は、1月にその任務についたばかりだが翌2月にこんな電話が入った。

「うちの子を、お宅の市のX中学校に入れてもらえませんか」
その親は、当時隣りの市に住み、その市の中学校に通っていた一年生の親だったが、いじめにあって、自分の子が今の中学に通えなくなって3カ月になるという。じゃあその市内でほかの中学校を探して、そこへ通えばという発想を持ったのだが、それさえそんな簡単ではない。それに、子供本人が嫌がった。そして、小さい頃からハンドボールを教わっている、H市のX中学校にいるG先生のところに行きたいと言い出したのだ。
そして、そこなら、自分をいじめる連中にも会わずにすむし、何とか通えそうだという。甲課長は本当にその言葉を信じてよいのか迷ったし、その当時の常識で、ほかの市の生徒を受け入れるなぞ、そんな非常識が通るわけがなかった。

その両親は甲課長を訪ねてきて、涙ながらに訴えてきた。
何とか、X中学校に入れないか、と。
甲課長は赴任してきて、まだ一月である。そんな常識外の判断をしてしまっていいものやら、悩んだ。
就学担当の職員に聞いてみた。
「そんなことは、できるわけがない」という。
でも決断した。しかし、その決断は当時の教育委員会の職員たちと大きな溝を作ることになってしまった。
「異動で、きたばかりの課長が、なにもわからないくせに、生意気」なのである。「そういう生徒は常習犯で、どこへ行っても同じなのだ」という。

でも、甲課長は、その親子の言葉を信じたかった。自分が「ノー」の決断をして、その子が悩み続けるより、自分が騙される結果のほうを選択した。
そして、X中学の校長に受け入れてくれと、頼み込んだ。その校長は、気持ちよく受け入れてくれた。教育委員会の担当課長からの頼みごとだから、そうしてくれたのだが、その後、その生徒は順調に通学していた。
そんな折、噂が噂を読んだのか、連続して他市の生徒が頼みに来たり、逆に他市への編入を頼みに来たりした。甲課長は、それら要望の実現に向けて、奔走した。だが、甲課長は、教育委員会の組織の人間としては、失格なのであった。こんな人間が管理職にいることは、組織を乱す元凶になるからである。
だから、甲課長がそこへいたのは、大変短かった。何と10ヶ月であった。

組織というものは、一度決めたルールにのっとって業務や任務を遂行するところであって、イレギュラーなことは認めたがらないものである。
新選組が最もよい例である。
法度がすべてであって、例外は一切認めないのである。河合キ三郎の斬首を、もう2~3日待ってやれなかったのか。
その組織論の象徴が、新選組副長土方歳三であった。
だから、新選組は発展した。
もし新選組に、甲課長のような隊士を幹部に抱えていたら、発展することはなかっただろう。
新選組の皆さん全員、慶応3年には、晴れて幕臣になれた。
組織というものは、そういうものである。
これは、どんな社会でも同じである。何も教育委員会に限ったことではない。

もう一つ。
ある小学生が、スーパーマーケットで万引きをした。
捕まえたガードマンは、親に連絡を取ろうとしたが、母子家庭の母親は、働きに出ていてつかまらない。仕方なく、スーパー側は学校に連絡して、担任の先生を呼び出し、初犯であったので警察には連絡を入れないでその子を引き取ってもらった。その担任は、散々絞られ、親に代わって、平謝りに謝らせられた。

ここで、子供が万引きをすると、何で先生や学校が責められなければならないのか、疑問だ。それは、学校の教育のせいだというのだろうか。
もし、2~3件続いて、その小学校から万引きの生徒が出たら、学校の体質を問われるだろう。子供達が、学校でそのような謀議を図っているかもしれないし。そしたら、その学校の責任なのか。
学校だけの責任ではない、といいたい。
いじめも、不登校も同様である。だから、学校も教育委員会も隠さないで欲しい。あの陰湿な、隠蔽体質を変えて欲しいのだ。
でも、マスコミをはじめとした社会にそのような風潮があるから、学校側は隠したがる。

もうひとつ、
学校の先生も、教育委員会の職員もみな、地方公務員である。
当たり前のことかもしれないけれど、大抵の人は出世を夢見ていたりする。
学年主任は副校長を目指し、副校長は校長を狙う。校長は、次の天下り先に、できるだけ美味しいところにいきたいから、皆さん教育委員会によい顔をする。
何故?
教育委員会には、そうした人事権があるからなのです。
日本全国、市区町村の教育長や都道府県から派遣された指導室長が、人事異動や昇格の権限を持っている。
すなわち、「当学校にはいじめもない」し「不登校もない」し、「ましてや自殺などありえない」という模範的な学校運営をしていることが、順調に昇格してゆく条件なのだ。正直に申告なぞしたら、それこそ、自分たちの首を絞める結果になってしまうからなのである。

その結果が、文部科学省が公表している調査結果で、昨年度の自殺件数は105件で、1979年が380件だから激減である。いじめによる自殺の件数は、何と、99年以降ゼロだという。
こんな報告、全国の皆さん、信じているのだろうか。
マスメディアをはじめとした社会が、学校に責任をかぶせすぎるから、こういう隠蔽体質になるのだ。そんなに学校を「いじめ」たって、一向にコトの解決には向かっていかない。だって、ミーんな、知っている。こういうことは、学校より「家庭」だ、「社会」だって。
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コメント
ごっちゃん、そうなんですか。トライアングル、これは厄介ですね。
三角関係というのは、異性ばかりでなく、同性でも難しい。

僕は今回、イタリアに独りで行きました。若いときから、随分と旅に出ましたが、1人が一番なのです。
旅先で、いろんなことがあって、楽しい。二人だと、他人は遠慮して入ってこないでしょ。だから、つまらない。かといって、3人で旅すると、これが又厄介。
道を歩くときも、どう歩くか、気を使う。男も同じですよ。

人生、一生かけて、友達探し。
既にいる人が、羨ましい。
配偶者が、友達になれれば一番。
でも、皆が、そうはうまくいかない。

ここのところ、先生が子どもをいじめたりして。
だから、又、先生方に対して、締め付けを厳しくするようですね。
何かが、違ってる。

僕は、勝手に思っています。
先生も、誰かをいじめていないと、自分がいじめられるから、そうする、と。
人間、いじめっ子のグループに入るか、いじめられるか、どっちかのような気がします。
情けないけど、先生までも、巻き込まれているんじゃないかと。
2006/10/19(木) 15:17 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
そうでした。絵美子さんは先生でしたね。
そうでしたか。
コンビニにね。
先生が。
複雑ですね。

行かないわけにはいかないし。
何かが違っているような気がしますがーーー。
2006/10/19(木) 14:57 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
今の子供たちって、うちの田舎のことですが、特に女の子って仲良くしているようで実際はどうなんだろうって思うことが多いと思うのです。AとBが仲良しでいつも一緒に居て、そこにCさんが現れ、BがCとちょっと仲良くするとAはなぜCと仲良くするのか、とBを責めるのです。そこでABCが仲良くなるということはないのです。BはAが怒るからといってCとは手紙のやりとりするなどこっそりつきあうか、Cとはもう仲良くしないのです。

実はうちの下の娘は小学生ですが、そんなことで傷つくことがよくありました。昨年は「いじめ」らしきこともありました。すぐ学校に対処してもらったので大事には至らなかったのですが、未だに、いえずーっと前から女の子の友達らしい友達はいません。私は「そんな友達なら別にいらないでしょ。いつか必ずホントに心許せる友達ができるから待ってればいいよ。」と言いました。「いつまで待てばいいの?」と涙ながらに訴えたこともありました。が今では強くなり気にしてないようです。逆に男の子たちとはそれなりにしゃべったりしてるようです。

なぜそんなことになるのでしょう?なぜ他人を受け入れたり協力したりすることができないんでしょう?私にはどうも理解できません。

これは、私がうちの子をとおして体験したこと感じたことで誰もがそうだと言っているわけではありません。何か不愉快に感じられる方があったらごめんなさい。
あと今先生は大変ですね。私は実は教員ではありませんが学校の職員なので先生の苦労などが少しですがわかります。そして私も組織の中に埋もれて身を隠そうとしている人間の一人です。

2006/10/19(木) 00:24 | URL | ごっちゃん #SFo5/nok[ コメントの編集]
いじめ問題は難しいです。
いろいろと複雑で・・・。
でも、「いじめがない」と思って担任業務をしたことは一度もありません。
「いじめはいつでも起きる」
この緊張感は失くさないようにしています。

私も、コンビニに万引きの生徒を引き取りに行ったことありますよ。
ただひたすら「平謝り」ですよ。
2006/10/18(水) 08:20 | URL | 絵美子 #-[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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