村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イタリア紀行――6

イタリアの新幹線はいいね。それと、カプリ島、感激です。

イタリアに来て6日目、9月24日だ。
この日は、朝一でイタリアの新幹線ユーロスターに乗って、フィレンツェからナポリへ向かった。
特急列車

この列車、日本の“ひかり”や“のぞみ”より乗り心地がよかった。4人がけで2人ずつ向かい合っているのは、日本でもよくある形だが、余裕があるのです。間にテーブルがあるんだけど、それが大きくて食事は勿論充分だし、本やノートも充分に広げられる。
なんか、日本のはせこくて、狭いんだよね。尤も、日本の新幹線は、間にテーブルはないか?
ユーロスターは、だから、ゆったりしているし、音も静かだ。時速200キロで流れるように進んだ。
この旅、天気がズーとよくて、この日も快晴だったが、窓の外に見えるイタリアの穀倉地帯や草原など、実に美しかったですよ。これまで、ズーと、バスの旅だったけど、間に列車が入って、とっても仕合せな気分でした。
ユーロスターの車内

ナポリまでは、途中ローマの駅を通り過ぎて、約3時間だった。

ナポリの駅前は、正直言って、『汚い』の一言だ。
ごみごみしていて、車が多いのか、空気が汚く感ぜられる。その上、建物も中途半端に古い。変な表現なのだが、ナポリも一応伝統があり、中世ではパリに続く大都市だったと聞くのだが、その偉大なる美しい都市を『きちんと』保存してきていないようだ。
このことは、何も駅前のだけのことではなくて、ナポリ中がそうなのだ。
あの美しい、ソレント半島が眺望できる海岸線に来ても、いまいちきれいじゃない。
ナポリの海岸線

街中のあちこちに、よく南国の都市にあるやしの木とかシュロとかが沿道沿いに植えてあるのだが、日本の宮崎や鹿児島、高知辺りの駅周辺のほうがよほど美しい。この植物、聞くところによるとナポリが発祥ではなくて、イスラムのどこかから持ってきたものらしい。
何か、空気が澱んでいる感じなのだ。
このナポリ、やはり1861年にイタリアに編入されたらしい。それまでは、いろんな国の統治が入れ替わり立ち代りあったらしい。でも、こういうことはイタリアの北のほうの都市も一緒だ。

これまで廻ってきたイタリアの北から中部の都市の雰囲気とナポリとは、全く違う国に来てしまったかのような違いさえ感じる。
誰かが言っていた。「このイタリアという国は北のほうから南下してきて、ナポリまでは一応豊かなのだが、ここから南へ下がると貧困な人々が多く生活しているんですよ」と。
ナポリが、丁度、境目にあるんだって。
よくわからないが、そんなものか。

この日の午後、憧れのポンペイに行った。ナポリ市内からポンペイへ向かうバスの中から、左手にまるで浅間山のようなヴェスビオ火山、右手には今晩宿泊することになっているカプリ島が見える。好天にも恵まれたせいもあるのだろう、実に美しい光景だった。
ポンペイは、とにかく死ぬまでに、一度はみてみたいと思っていた遺跡だ。ナポリは死ぬまでにみたいとは思わないが、ポンペイは皆さん、是非見ておいてほしい。
西暦79年に火山が爆発して、あの街がそのまま残ったということだから、今から約2000年も前の人類の生活の実態ということになるのだが、あの地方の人々がどんな生活していたのか、手にとるようにわかる。

イタリアというところ、ここポンペイばかりでなく、ガイドの説明が是非必要である。何度も行っている人はいなくてもいいだろうが、初めての人は、ガイド付きで周遊して欲しい。
何故、こんなすごいものが建造されたのかとか、作品として残されたのかとか、様々な「動機」がわかるからである。
大きな円形劇場はあちこちにあるが、小さい劇場がそのまま残っている。
ポンペイの写真

ポンペイの写真2

人々の住まいも、お医者さんもパン屋さんのお店もどんな店構えだったのかもわかるし、あの当時のことだけど、文明度が測れて興味深い。
ポンペイの写真3

ガラスの器の中に、ミイラのような人間が入っていたが、本物か?
ミイラ

ここは、もう一回来て、ゆっくり見物したいところだ。

この日、夕刻に船でカプリ島へ渡った。約1時間ほどで着く。
背後にヴェスビオ火山を見、左手にソレント半島を眺めながら、船は正面に見えているカプリ島に向かう。陽が傾いてきて、午後の陽射しに映えるソレント半島がなんとも美しい。
カプリの港に着いた。
ここは、辺りを見渡すと、どこをとっても、もし僕が絵かきなら、全部魅力的なアングルに使えそうな景色が広がっている。
カプリ

カプリ2

カプリ3

夕方のカプリの港

今晩泊まるホテルに向かう途中、ケーブルカーに乗ったのだが、そこからの眺めがまたすばらしい。

イタリアというところ、いろんなことがあるが、こういうすばらしい光景を見せられると、いやなことはすべて忘れてしまう。
このカプリのホテル群はいわゆるリゾートの気取った小奇麗な建物が並んでいるのだが、こんなところにも、高級ブランド店が進出していた。そうか、こういう高級別荘地のようなところだから、そういう人種の人たちが遊びに来るから、売れるんだ。
日本で言えば、軽井沢の旧軽通りのようなもので、普段金がなくてピーピーしている奴でも、あの雰囲気でツイ気取って財布の紐が緩むのかもしれない。
僕らの泊まったホテルも、よく南ヨーロッパの観光パンフで見るような白亜の素敵なところで、これまでにない高級感が感ぜられた。こういうところだからか、食事も美味かった。
でも、建築された年月は結構古いのだろう。あちこちにがたがきている。ハワイでも、あのワイキキビーチ沿いのホテルに泊まったことがあるが、殆んど皆古い。ブームになって、世界中の観光客が押し寄せ始めた1950年代ゴロに一気に建築されたのだろうが、海外のホテルは、特に水周りに問題が多い。

さて、翌日は早いものでもう7日目になる、9月25日(月)。
この日は朝から、例の有名な「青の洞窟」を見るために港に一直線。あそこは、いくら天気がよくても、波が荒いと船が洞窟に入れない。だから、一番問題なのは、風だ。この日は少し吹いていたが、何とか入れそうだと、船頭が言っていた。だから、海が荒れないうちにと、急いで、洞窟に向かった。
モーターボートで、丁度小半時ぐらいで洞窟の前に到着。なるほど、入り口が狭い。間口2メートルはないだろう。高さも50センチほどしかない。これじゃあ、波が高ければ、確かに入れない。
僕らが到着したときは、荒れてはいたが、何とかは入れるという。急いで、小船に乗り換えて、入り口に向かった。小船は6人が限度で、僕らのような団体は何回かに分けて入ることになる。
モーターボートから小船に乗り移るときの怖さは、半端じゃない。もし、足を滑らせたら、海に落ちる。相当ゆれているのである。僕でも、怖かった。
洞窟に入るときは、全員真平に寝そべらなければならない。頭がぶつかってしまうからである。

入ったとたん、突然暗闇の別世界に入った。
不思議だ。
海面がしづかである。波なぞ、全くないのである。
よく、映画なぞで見る、洞窟の中だ。
突然、船頭が、サンタルチアを歌い始める。その声が洞窟内にこだまして、異様に響くのである。
と、また、振り返ると、何と、海面がとんでもない「青」なのである。
青の洞窟の中

美しいのを通り過ぎて、不気味なほどである。
あまりの意外さに、あっけに取られた。でも、神秘的であり幻想的な色彩、空間であった。僕は、大して期待はしていなかったのだが、一緒に乗り合わせた女性たちが、悲鳴とも取れる感激の歓声を上げていた。聞けば、この洞窟を見たくて、このツアーに参加したという。
なるほど。
船頭に対するチップは一人1ユーロであったが、僕らは倍の2ユーロ払うから、もう1周してくれと頼んだ。快くOKしてくれた。
なんとも、神秘的な、この世の不思議である。

カプリ島というところは、どこを取ってみても美しい。この島には、カプリ市街とアナカプリという街が存在しているのだが、そのどこをとっても、地中海の夢の島にいる気分を味わうことが出来る。
夕方のカプリの港2

青の洞窟で、日本では特に知られているようだが、地中海の贅沢なリゾート地としてのカプリを味わうことが出来る。
僕は、小学校の音楽の時間で「カプリ島」という曲を歌わされたのを覚えていて、そんなにいいところなのかなあ、と長年思い続けてきたところなので、結構感激してこの島を去った。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
【Font & Icon】
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

南ヨーロッパ南ヨーロッパ(みなみよーろっぱ)とは、ヨーロッパ地域の南部を指す。南欧ともいう。主にラテン系の民族が住んでいる地中海沿岸の地域である。文化的には、南フランスのプロヴァンス地方、コルシカ島も含むことがある。南ヨーロッパの国*ポルトガルスペインイ
村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
    サイトに関してのお問い合わせ(動作不具合など)は管理人までお願いします。
    村瀬へのメールはこちら






リンク
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カテゴリー
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新の記事
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。