村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

年の瀬に、感動的な「第九」だった

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「第九」を無事に行なうことが、今年の僕のメインの仕事だった。
無事どころか、かなりレベルの高い感動的な第九を行なうことができた。日野では、1996年に開催されて以降11年ぶりのことだったので、その感激はひとしおだったのである。

この1月から準備に入って、実行委員会を4月に立ち上げ、5月に合唱団を募集し、6月17日から合唱団の練習に入った。
この合唱団、上は82歳から下は9歳までである。今回は小学生からの参加を認め、子供たちにもあの感激を味わってもらうことをコンセプトにしてきた。あの子達が果たしてドイツ語で第九を歌えるのだろうか、それもすべて暗譜である。
しかし、それは取り越し苦労だった。

子供たちだけを集めて特別に補修をしたり、CDを与えて家で練習するように勧めた。みんな頑張ってくれた。
その結果、10月には殆んどの子供たちは暗譜していた。むしろ、大人たちのほうが、いつまでたっても覚えられなかった。
今年の夏は、例年になくさらに暑かった。それでも、皆さん頑張って練習に出てきたくれた。大雨の日もあったし、台風の日もあった。

250人の合唱団の中には、2~30回も第九を歌ったことのある人もいれば、初めての人も大勢いた。ベテランが初心者を引っ張って指導してくれた。そして、どうにか藝術の薫りのするレベルにまで到達することが出来た。

僕は本番当日、総合プロデューサーとして舞台下手や客席で聞いていたが、第4楽章の終了間際には感極まった。僕だけでなく、合唱している皆さんも顔をしわくちゃにして歌っていた。

約半年間、この日のために皆さん毎週日曜日を犠牲にして頑張ってきた。日野市民会館の大ホールが地響きして揺れるほど、限界ぎりぎりの声でハーモニーを響かせた。だから、歌っていた本人たちが感激していた。
珍しく、オーケストラの面々も感極まった。
日野市民会館は兎に角、音響が優れているホールで、ココで演じた人たちは大概その響きの良さに感心するのだ。上野の文化会館に匹敵するという人もいるくらいだ。僕も、ココで演奏したことがあるが、独特の響がする。
テノールの村上敏明氏は、ココで歌うのが大好きだといっていた。

それくらいだから、会場に来ていたお客さんも震えるほどの感激を味わった。
こんな経験は、滅多にできるものではない。

しかし、毎年第九をやっていたら、こういう新鮮味はなくなるだろう。だから、第九は数年に一度でいい。
来年は、違った趣向でやることになるだろう。

このブログも、今年は途絶えがちになっていた。
来年からは、また元通り、今後はお江戸のお話を中心に展開してゆきたい。
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コメント
ごっちゃん、おめでとうございます
さっき、職場で読みました。
富山県のこと。

そう、職員の給料の減額、県側が約束を反故にして、これからも減額を続けるってこと。
職員たちが、嘆いていると「自治通信」に書いてありました。
お気の毒。
といっても僕らの給与も、ココ何年も減り続けていて、上がるなんて気配は全くありませんね。同じ状況です。

様々なものが、ガソリンをはじめあがり始めているし、今年は税金も上がるだろうし、困った。

「第九」は、感動的。
本日も僕の職場に、上の写真に写っている男の子の母親が来て、合唱の指揮者と本番の指揮者にお礼の手紙を出したいので、住所を教えて欲しいということでした。
その子は大悟君というのですが、いまだに第九が忘れられず、毎日口ずさんでいて、とうとう今度の国技館の「5000人の第九」に申し込んだそうです。
無理もないよね。
だって、強引に半年で暗譜させたんだから、もっと歌わなきゃもったいないもんね。
どんどん、外へ出て行けばいい。
そして、大きく成長して欲しい。
人間をそこまで変えてしまうほどの魔力を持っている「第九」。
ベートーベンは偉大です。

僕は、この事業を考え付いたとき、是非、子供たちを参加させたい、そして、本番のステージの感動を一生の財産に出来たらいいなと、願っていたのです。

なんだか、僕の願いがかなったようで、こちらが幸せな気分に浸っています。

今年も、これから、面白いブログを書くように努力します。
是非、ご覧になっていてくださいね。
2008/01/04(金) 21:45 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
おめでとうございます
明けましておめでとうございます。
そして、「第九」のご成功おめでとうございます。
T山県では毎年やっていますが、結構盛況みたいですよ~。
一度歌ったらまた歌いたくなるんでしょうね。
見に行ったのは2度ほどだけですが、あの合唱には胸が躍って感動させられます。

年末に、日本の職人さんを紹介する番組を見ました。
一枚のアルミ板をお鍋にしたり、いろんな部品を作ったりする職人さん。半径3m弱の大きな円盤をパラボラアンテナにしたりするのも人間の手によるものだということを知って感動しました。
その他にも、注文に併せて障害者用の自転車を手作りする方、
別の番組では、アテネ五輪で採用された砲丸を作る方。
世界中でコンピュータで削らないのは自分だけだと言っておられました。これらの方たちは本当に本物ですよね。
日本にはこんなにすごい本物の方たちがいるのに、これは世界中に自慢できることなのに日の目をあまり見ず、偽者ばかりが目立ってしまう今の日本に失望してしまいます。
日本て本当は他にもいいところがたくさんあるのに・・・

T山県では、積もり積もった借金の返済に私たち職員の給料が差引かれています。私なんて出先の更に末端の職員なのに・・・
と、自分も暗い話しをしてしまいました。
せめて自分だけは、ちゃんと前を向いて行ける様に今年も楽しく、がんばりたいと思います。
2008/01/04(金) 16:28 | URL | ごっちゃん #mQop/nM.[ コメントの編集]
今年は、昨年と違って欲しいが。
カラヤンさんから、コメントを最初にいただけるなんて、サイコーに幸せです。

「第九」
あれ、不思議なパワーがありますね。
演奏したり、歌ったりしている人は勿論、感動的なんだけれども、聴衆も関係者もみんな感激の渦に巻き込んでしまう。

僕は中学の頃からクラシック少年でして、大学からジャズの方へ行ったんだけれども、あの頃からベートーベンのシンフォニーが兎に角大好きなんです。
その後、いろんな作曲家のものを聞いてきたんですが、べートーベンの幅広さ、深さには誰も及ばない。
特に第九はすごい。
彼は、あの曲の構想を何年ぐらい練っていたんでしょうね。きっと、悩みに悩みぬいて何度も書き直して、推敲を重ねて作ったに違いない。

そうした人間の苦しみ、悩み、悲しみ、そして歓びみたいなものがあの曲から伝わってきます。
だから、みんな感動する。

僕は、モーツアルトも好きだが、天才過ぎて、心地よすぎて、曲がすんなり通り過ぎていってしまうんです。
そこへいくとベートーベンは、フレーズの一つ一つ、僕の心や身体全体に訴えてくる。

多分、世界中のいろんな人々がそのように感じるのだと思います。だから、支持される。
そして、そういったものがきっと、人間の本質、本物なんだと思う。

昨年は、偽者が横行した年だった。
いや、発覚した年といったほうが正確かもしれない。
年金の不正は、何も安部さんや福田さんが総理になってから始まったものではない。小泉やその前の歴代内閣のズーと前からやっていたのだ。
なのに、彼らが、責任を取らされているみたいで気の毒。尤も、長い間権力の座にあった組織全体の責任だろうから、その二人にも少しは責任があるのかもね。

雪印から始まった企業の様々な偽装も、白い恋人や老舗の吉兆、江戸時代からのお菓子赤福など枚挙に暇ないほどでてきてしまった。これらは、現在発覚している企業だけではなくて、まだ氷山の一角であることは、国民のみんながもう感ずいている。

見つかった連中が、運が悪かったのだ。
防衛省の事務次官も運が悪かったから捕まったわけで、運のいいほかの省庁の事務次官たちは、悪さをしていても捕まっていない。

政治家や官僚は捕まらなければ、尊敬されるし羨望の的になれるし、英雄になれる。
わが国の有権者って、そういうこと、知っていて投票するんだよね。
不思議。
まだまだ、民主主義の後進国なのかなあ。
坂本竜馬が、あの世で嘆いているだろうなあ。
こんな国にはしたくはなかったって。

今年は、責任をとる年にして欲しいな。
国民から集めた金を使い込んでいて、誰も責任を取らないのかな。
毎年、国の予算を組むのに、30%も借金をしなきゃならないなんて異常なのに、ゼーンゼン解消しない。それらが積もり積もって、国と地方を合わせてなんと1,000兆円だと。
これらは、国民がこれから返済の責任を負うのだ。
これからは、きちんと、責任を取ろうよ。
こんな国にした責任は、誰なんだろう。

新年なのに、最初からこんなこといっていていいのかなあ。
もっと、おめでたいこといわなきゃいけないのに、つい、本音が出た。
2008/01/01(火) 01:53 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
村瀬さんの文面から
本当に演奏会場全体が
感激に包まれた様子が
伝わって来ました。
今年は偽装問題が
数多く話題になりましたが、
あのような事件を起した人は
本物の感動を知らない人達でしょうね
上手いとか下手とかではなく
本物の感動を知っている人は
見せ掛けの偽物がどんなに薄っぺらかを
知っているので
絶対にどのようなことでも偽装なんて
発想は出て来ない筈です
偽装をすれば一番薄っぺらなのは
その本人であることを知っているから・・・

またの機会がありましたら
是非参加したいと思います
良いお年をお迎え下さい

2007/12/31(月) 09:39 | URL | Karajan #-[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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