村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

ベルリン『第九』体験記-4

「海外旅行ツアー==安い」のはいいが、その分、ホテルや食事が落とされて、満足できない。
それでも、ベルリンで飲んだビールは、日本にあるどのビールよりも美味かった。


――― ベルリン『第九』体験記-4 ―――

海外に行って、いつも思うが、大概、食事に満足できない。
強調文それは、安いツアーなのに、期待しすぎるから裏切られるのかもしれないが、それを差し引いても、どうしても良くない。

ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどの観光地を1週間以上旅して、いまや10万円台で行けるのだから、ホテルのグレードが低いとか食事が付いていないのは止むを得ない。
ましてや、食事付の場合は、最低ランクのレストランだったとしても、文句は言えない。

今回は、ベルリンに4泊して328,000円である。
決して、安くはない。
僕は、その後、イタリアにオプションで行ったからもっとかかったが、純粋に「第九」だけでの参加者は、上記の値段だ。
食事は、現地で3回付いていた。

この料金には、よくある旅行経費のほか、参加費が含まれている。
2回の練習経費と、当日の会場借上費、ソリストやオケ、指揮者などの謝礼まで入っている。
当日の入場料収入でもまかなうだろうから、単純には計算できないが、ツアーの参加費が、普通の旅行より高いのは仕方がない。


さて、ポーランドとの国境に接している街のコンサートホールで、2回目の練習があった。
この付近は、フランクフルト(オーダー)と呼ばれている地区で、あの大きな飛行場のある有名なフランクフルトとは違う。
この付近に、チャーチルやルーズベルトなどがポツダム宣言をした有名な宮殿がある。それは、ポツダム市の郊外にあって、ポツダム宣言を練ったのはツエツイ―リエンホープ宮殿という名であったが、素晴らしい建物であった。

印象としては、宮殿と言うよりは高級な山荘風で、上高地の帝国ホテルをもっともっとはるかに豪華にした絢爛たる建築物であった。
街の雰囲気は、日本の軽井沢というより由布院に近いか。

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ポツダム市役所1Fがレストラン。入り口

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宮殿の様子

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宮殿の一部がホテルになっている。(廊下)

練習場は、もと教会の大聖堂であったところで、改良して、市のコンサートホールにしてあるという。
天井がバカ高く、とにかく広い。
恐らく、ミサなどをするとき、1,000人規模で座れるようにしたのだろう。音響が、また素晴らしかった。

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練習会場となった古い教会の大聖堂

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その付近の様子
    
この国境にかかっている橋を挟んで、この辺りでもユダヤ人が大勢虐殺されたらしい。
川の向こうはポーランドで、あのアウシュビッツは近い。

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国境を流れる川

この時期、ベルリンは涼しいかと思いきや、とんでもなかった。
暑くて熱くて参った。
連日30度を超えていた。
この日の晩、バスでベルリン市内のあるレストランで僕らは食事をした。
が、珍事が起こった。

例によって、最初はビールでみんなと乾杯。
ドイツで飲むビールは、大概が美味かった。

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乾杯

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手前が宝田さん

でも、次に出てきたメインディッシュ、なんだか七面鳥のような鳥の丸焼きである。
色は、少しどす黒い。とにかく大きい。
1人前とはいえ、高齢者にはでかすぎる。ナイフとフォークを使って食べてみた。
なんとも、ドイツらしく、大味である。
美味いのかどうか、よくわからない。
全部、食べられるか心配である。

そのうち、同じテーブルの人たちと、「これは、何の鳥だろう」と首をかしげながら話が始まった。
「ニワトリですか」「いや、七面鳥だよ」
「いや、違う、これは四つ足だ」とか。

で、そこに働く従業員に聞いてみた。
「What is this?」
「あひるだよ」

みんな、一瞬顔を見つめあった。
そのときから、箸が(フォークが)止まった。
他のテーブルの人たちも、我等の会話を聞いてから、みな箸が止まった。

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あひるの蒸し焼き

僕も、半分近く食べてもう嫌気が差していたので、そのタイミングでフォークとナイフを置いた。
殆んどの人が、その辺りで食べるのをやめた。
60人で行った旅行だったが、この料理を完食したのは、添乗員だけで、全く食べられなかった人も随分といた。

でも、誰も、文句を言わない。
我慢をする。
食事にけちをつけない。
出されたものは、黙って食う。
普段、節約をして、ようやく実現した海外旅行なんだけれど、我慢することが意外と多い。
それが、日本的な美徳だからかーーー。

(続く)

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コメント
運が、悪かったかな
そうですか。

たまたま、そういう店だったのかも。
なにせ、ツアーですから、最初から大きな期待を
してはいけないのかもしれません。

今度行くときは、ツアーでなく、プライベートで行ってみようかな。
2010/07/15(木) 16:22 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
アヒルだとどうして食べられないのですか?
店によって違うので
村瀬さんが食べたものが
美味しかったか
不味かったか
どうか判りませんが
少なくとも小生が食したアヒル料理は
大変美味しかったですよ。
北京ダックだってアヒルです。

Karajan
2010/07/14(水) 10:29 | URL | Karajan #-[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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