村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

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楽しかった3日間の夢物語(栗塚氏を迎えて)


――絆――

栗塚旭氏をお迎えして5月7日から3日間、イベントを行なった。
主催は日野宿本陣文書検討会で、僕も随分手伝ったが、中心になって準備されたスズトウさんとそのお仲間には敬意を表する。

全国から、それこそ北は旭川から南は四国、島根、福岡など様々なところから人々が集まってきた。
びっくりするのは、ただ人間が集まったわけではなくて、その熱気である。
こんなにも、栗塚氏が人気者なのかと改めて感じさせられた。

確かに、40年前は土方歳三役で一世を風靡した人かもしれないが、今はもう、73歳になる初老の人にも思える。
でも、参集してきた人たちは、「栗塚さんにひと目会いたい」「お話したい」「一緒にお食事したい」、この想いでツアーに参加してきた。

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それほど、あの「血風録」と「燃えよ剣」は栗塚ファンには、強烈に印象付けられていた。
ただ不思議なのは、彼女たちは(殆んど女性だったので)新選組モノばかりでなく、栗塚さんが主演された映画やドラマすべてがお気に入りだったのである。
「俺は用心棒」とかその後の「帰ってきた用心棒」とか、藤村志保さんとの共演で返り咲いた「二人日和」や「高橋竹山」などもすべてがいいという。

もうここまで来ると、完全に『追っかけ』である。
僕がそう言うと、「そう、そのとおり」といって憚らない。
今回、いらした方の中には、ご夫婦も何組かいて、その両方ともが大ファンだというから、もう脱帽である。

脱帽の理由?
例えば、5日に『栗塚旭を囲む会』を催したが、一人が血風録の主題歌を歌いだすと、いつの間にか斉唱状態になっていたことだ。

あれ、皆さん知ってます?
新選組の歌といえば、壬生寺で100円で聴ける三橋美智也の例の『賀茂の河原に千鳥がサワ~ぐ』を思い出す人はいると思うが、まさか春日八郎の歌までは知らない人が多いだろう。
唄の歌いだしはこんな風だ。
「花の吹雪か血の雨か 今宵白刃に散る仇に 誠一字に~~」

こんなにも栗塚氏を愛し、血風録を愛している人たちが全国にいることを知った僕は、まだまだ知っているようで知らないのを思い知らされた。
また、おまけに不思議なのは、皆さん結構年齢が若いのである。
こう言っちゃあ、栗塚さんには失礼だが、彼のファンといえばもう70歳前後からその上、若くてもせいぜい60歳前後かなと思っていた。

ところが、とんでもない。
20歳代も大勢いたし、50歳以下の方が数的には多かったのである。
最近の時代劇ブームでそうなのか(ブームなんてあるのか?)、栗塚氏のイケメンぶりが現代の俳優にはないひきつける魅力があるのか、全く不思議。

初日の『燃えよ剣ツアー』には、102名の人が集まった。
その参加者の殆んどが、その日の晩の『囲む会』に参加された。
レストランには60人ほどしか入れないので、2部に分けて食事をし、そして3部を合同にした。
イタリア料理を楽しみながら、栗塚氏と語り、僕のあまり上手くないサックスを聞くというものだった。
ファンの人たちには、夢のような空間だったようである。

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そして、7日には、高幡不動の五重塔の地下でトークショウを行なった。
真言宗のお寺だけあって、僕と栗塚さんの背景は仏像が置いてある。会場いっぱいのお客さんだった。外は、雨模様だったが。

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今、その楽しかった騒ぎが去ってしまって、一抹の寂しさを味わっている。
そして、一つの思いがよぎって来ている。

本日で(5月11日)、あの大津波から丁度2ヶ月が経過した。
避難所暮らしの人たちが、今朝のニュースではまだ15万人ほどはいると伝えていた。こんなに苦しみに耐えている人たちが大勢いる中で、僕らは幸せすぎるのではないかと、ちょっとだけ後ろめたい。

最近、あの震災があって、『絆』という言葉をよく耳にする。このことの意味は、「人と人との強烈な結びつき」ということだと思うが、ああゆう思いもよらない大惨事に遭遇すると、人間は(日本人?)普段にない強い絆を意識し、認識するようだ。
そして、行動に出る。

僕らも、単に、新選組だ、土方歳三だ、栗塚だというだけでなく、今回のイベントを通して強い結びつきを感じたはずであるから、それらを今後、何らかの形で社会に役立てたいと願うのだ。

明治維新を遂行した人たちは、自分や仲間の満足のために命を懸けたのではない。
この国に住む人々に幸せをもたらしたいという一心で、共同で闘っていたのである。
このたびの大災害を通して、私たちは、改めて強い結びつきで繋がれていることを知った。
栗塚旭を通して、(一部ではあるが)良い結びつきがあることも知った。皆さん、一晩のうちに、良いお仲間になっていた。
きっと、日常生活にはない充足感を味わっていたに違いない。
このつながりは、きっと、今後も続くだろう。

『囲む会』で、たいしたことは出来なかったが、僕の書いた本に僕と栗塚氏のサインをして参加者に買ってもらった。
その代金は勿論、被災者への義援金に回っている。

このたびのイベントで、図らずも、一つの『絆』を感じることとなった。

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コメント
うわ、凄い人気!!
2011/05/30(月) 17:12 | URL | 清水泰郎 #Q9GGIZ4w[ コメントの編集]
「人」は、いつも、より強い絆を求めて
僕は、若いころから、よく一人旅に出た。
だから、日本中のほとんどの都道府県を巡っている。
なんで一人旅が好きなのかって。

何となくそうなってしまったのだが、きっと、高校生の時に友人たちと
千葉県の保田という海に海水浴に行ったことがあったが、あれが、そうなったきっかけだ。

あの時、ほかの2人と意見が合わず、別れて、一人で現地に残ったことがあった。
その時、手元にお金は5円しかもっていなかった。

人生、窮すると、助け人が現れるもので、気の毒がって見ず知らずの他人が僕を、
一週間も面倒を見てくれた。
食事も、寝泊りも。
そして、東京まで帰って来ることができた。その人たちは、川崎の人たちであった。
それ以来かもしれない、一人旅をするようになったのは。

一人旅とは、
独りになりたいからするのではない。
独りきりになって、結局は、人を求めている自分を発見した。
だから、旅先で、随分といろんな人と知り合いになった。

僕には、もちろん家族がいるが、それなのに時々、寂寥感に襲われることがある。人生とは一人旅をしているような気がする時が多い。

僕は、自分の本の中で、歳三に鴨長明の方丈記の冒頭文を言わせたことがあった。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
「会うは別れの始めなり」という歌があった。
そうだよね。

だから、
逆に、一回の出会いを大切にしたくなる。
このまま放っておけば、そのままだが、何とかこの間の「3日間」の出会いを、あのまま終わらせたくないような気分である。

きっとほかにも、僕と似た感慨を持った人もいたと思う。
「そうだ、京都に~~」

そして、もっと強い「絆」に発展できないだろうか。
でも、ああゆうツアーを実現するのは、相当のエネルギーが必要なんだよね。
誰か、「京都ツアー」の実行委員に立候補する人がいればなあ~。


2011/05/30(月) 01:02 | URL | 村瀬彰吾 #LrjyFU7Y[ コメントの編集]
おくればせながら
どうしてもお礼を申し上げたくて参上いたしました。
本当に夢のような楽しい3日間をありがとうございました。
とても感動したのは、こういう催しだと新選組の愛好者の方、史実を研究する方、映像作品の好きな方といろいろカラーが別れると思うのですが、全くそんなことはなく、私たち栗塚ファンというだけのミーハー仲間まで、みんなが楽しめる催しになったということです。
本当に、村瀬さんがおっしゃる「絆」を感じた3日間でした。
ここに書かれていること、
「もう、こうなったら‥次は京都ツアーでしょう」
って、本気で楽しみにしていますから!
またよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
2011/05/29(日) 09:44 | URL | ゆかり #-[ コメントの編集]
残念!でも嬉しくもあり!
村瀬さま
5月5日、1部のみの参加となりお世話になりました四国のまゆこと申します。2部からの村瀬さまのサックス演奏や栗塚さんの歌も生でお聴きできなくて残念でしたが、「2冊目なんですけど・・・・」と言うと村瀬さんは「でも、これ栗塚さんのサインが入ってなくて~~~」とご謙遜のお言葉でしたが、私は村瀬さんのサインが入った本がとても嬉しかったです。
帰る前に少しお話しした時に「次は京都で!」と仰っていましたね、どうか
栗塚さんには追っかけ友達が一杯待機していますので、これからも
宜しくお願いします。
どうも、どうも本当にお疲れ様でした。
2011/05/13(金) 13:31 | URL | まゆこ #-[ コメントの編集]
もう、こうなったら
だって、皆さんが、こうまで喜んでくださるなら、
もう、徹底的にやるしか。

今回は、「燃えよ剣」ツアーでしたが、次は、京都ツアーでしょう。
誰かさんが、「ロケ地めぐりもいいな」って、言っていました。
その次は、やっぱ、函館。
でも、そこまでは、今は考えないで。

これから、じっくり充電して、もっと面白い企画を考えますね。
楽しみに、待っていてください。
2011/05/13(金) 01:07 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
No title
仕事の関係でパーティと石田散薬作りしか参加できませんでしたが
それでもとても内容の濃い日々でした。燃えよ剣の前半の舞台となった大国魂神社の真横で燃えよ剣DVDを栗塚さん&ファンの皆々様と見る・・・こんな日が来るとは夢にも思いませんでした。土方さんのバースディパーティもあり、村瀬さまのすばらしいサックス生演奏あり本当に
満腹、満足の一日でした。今、サインをいただいた「人間・土方歳三」を読みながらいろいろ思い出しているところです。村瀬さま、日野宿本陣文書検討会のみなさま、ありがとうございました。
2011/05/12(木) 22:57 | URL | 隣町の中華屋 #.gg2itK6[ コメントの編集]
お礼
上手く表現できませんが、本当に楽しい、夢のような3日間でした。
初めてお目にかかった栗塚さんは、全然イメージと違いましたが(笑)、現実はもっと素敵な方で、直接お話させていただき、どきどきしました♪。
あの吸い込まれそうな瞳と、深みのある声は、血風録や、燃えよ剣の頃と少しも変わらないんですね~☆。
主催された日野宿本陣文書検討会のみなさん、村瀬さんには、素晴らしい企画と、差配に感謝の言葉しかありません。参加して良かったです。本当にありがとうございました。
また、この書き込みをみて、私に気付いて下さった方、同好の士の方にも大変親切にしていただきました。
またいつかお目にかかる日を楽しみにしています。
ありがとうございました。
2011/05/12(木) 17:27 | URL | まこりん #-[ コメントの編集]
一生の宝物
私の一生の中で、武州三多摩を栗塚さんと一緒に歩く日が来るとは。
土方歳三の生家に栗塚さんと一緒に訪れる日がくるとは。
『燃えよ剣』を栗塚さんと一緒にみる日が来るとは。
本当に夢のようで、言葉に尽くせないほどの感激です。
有難うございました。本当に有難うございました。

帰宅してみると、アマゾンで4月21日に販売開始となったばかりのDVD『燃えよ剣』の第1巻が在庫切れになっていました。日野の皆様のご尽力と参加された方々の熱意で、「誠の旗」が一層高く翻ったのだと思います。「日野、燃ゆる」。日野は、私にとって大切な心のよりしろになりました。
2011/05/12(木) 17:05 | URL | シノビリカ #auyQKGwQ[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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