村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

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土方歳三と大久保利通 -その1-

この15日から17日までの3日間、鹿児島へ行ってきた。
僕が西郷好きなせいもあって、2~3年に一度は行きたくなってしまうのと、GWに出ずっぱりだったので、一寸骨休めにgolfもしたかったからだ。

日野に住んで新選組を語り、土方歳三を書いた人間が、西郷好きだとは許せないとお思いの方もいらっしゃるだろうが、勘弁して欲しい。
好きなものはどうしようもない。
これは、男と女が惚れあうのと似ているような気もするが、そうとばかりはいえなくて、理屈でも好きなのだ。

世の中で、坂本龍馬を好む人が多いのは無理もないところだ。彼の場合は行動力もさることながら、その思考の意外性、公平性、先見性などが群を抜いているからだろう。
もちろん命もかけている。
龍馬は、激動期の日本国を思えば、自分の生命なぞ、取るに足らない存在だと思っていた。
だが、こうした想いは龍馬だけではなく、あの時期、どんな志士でも幕府側の人間でも生命はかけていた。
新選組だって命がけだった。

鹿児島へ行くといつも思うことがある。
西郷と大久保の育った家が目と鼻の先で、歩いて2~3分のところなのだが、加治屋町という甲突川沿いの下級武士の一戸建て団地のようなところだ。
幕末に、あの混沌とした時代に、日本の歴史を大きく動かした維新の立役者が何故、こんなにも近所に住んでいたんだろうと。

あの加治屋町の一角は彼等2人ばかりではなくて、ほかにも幕末明治期に日本丸のイニシアチブをとっていた人物が大勢排出している。
西郷隆盛の弟の従道、大山巌、東郷平八郎など、ほかにもたくさんいる。
あの地へいって、歩きながら考える。
ここがそんな特別なところなのかと。
今はビル郡にさえぎられて直接は見えないが、昔は錦江湾の向うに雄大な桜島が噴煙を上げていたに違いない。
温暖な気候と厳しい階級差別、死を恐れない武士道教育で幼い頃から示現流で鍛えられた武家の子供たち。
また、開明的で名君の誉れ高い殿様の島津斉彬の存在が大きかった。
西郷はもちろんだが、青年たちの結社「精忠組」の面々は皆、斉彬の薫陶を受けた。
こうした複合が彼らを生んだのか。

西郷の偉業について述べるのは別の機会に譲るとして、西郷隆盛(吉之助)の右腕として、幕末期に、公家の岩倉具視と伴に活躍したのが大久保利通である。
見ようによっては、吉之助以上の働きをしている場面も多々ある。そして、明治期に入ってからは、事実上この大久保が日本政府を仕切った。
黎明期の日本という国を、富国強兵、殖産興業のために、冷静に、時に厳しく引率して驚くほどの成果を挙げているのだが、これら強引とも思える一気の変革が各方面から反発を招いた。
そして、最後は吉之助と対立することになり、明治10年には朋友の西郷を薩摩城山で抹殺し、翌11年には西郷信奉者に大久保自身が殺されることになった。

明治以降、優れた政治家は大勢いるが、一人だけ偉大な人物をいいなさいといわれれば、迷わず多くの人が大久保利通を上げるだろう。
伊藤博文は最初の総理大臣には違いないが、大久保の前には小間使いのようなものだ。
大久保の思慮深さ、内政また外交力、冷静沈着さ、指導力また西郷ほどではないが、そのカリスマ性には群を抜いているものがある。

どういうわけか、この大久保と土方歳三が、僕の中で妙にシンクロしてしまうのだ。
自分の書いた本の中で、海援隊をつくった坂本龍馬と土方歳三を対比させたこともあったが、ナンバー2として、女房役として、大久保の心境と土方の心境に近いものがあったに違いないと思うからだ。
この2人の共通点と違いについては、次回、ゆっくりと考えてみたい。
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コメント
黒鱒さん、はじめまして
おたよりありがとうございます。
幕末が、何よりお好きなようですね。
僕の仕事が今、たまたま新選組なので、また、日野市にいることもあって、小説『人間土方歳三』を最近書きました。
そして、もともと西郷好きだったこともあって、幕末全体に及んだブログを書いてきました。
今後も書き続けますが、黒鱒さんが、これらのブログのどの辺りに関心があるのかを教えてください。辛口のご批評もね。
2005/06/07(火) 23:27 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
お邪魔します!
村瀬様はじめまして!
仕事の合間の息抜きにブログ検索していたら・・・
なんと!!
偶然拝見させていただくことができましたw
まるで、気分はジョン万次郎のようです(謎
と、いきなり意味不明で申し訳ございません、、、汗

僕は歴史には興味がありますが、専門的に勉強などはしたことがありません
しいて言えば、学生時代に司馬遼太郎さんの歴史小説を読み耽っていた程度です
でも、『幕末』の字を見るだけでなんだか無駄に血が騒ぐんですよねw
今でもわくわくしてしまいます(変でしょうか?汗

また後ほど過去ログも含めて拝見させていただきたいと思います
あぁ~、今日は「いいもの見つけた♪」って感じでいい気分ですw
す・・・すみません
興奮のあまり何を書いているのかさっぱりわからなくなってしまいました、、滝汗
次回からは立て直しを・・・(ぇ?
今後ともよろしくお願いいたします
(内容と合致していないコメントですみませんでした!)

ふふふ・・・
嫁さんに自慢しよっと♪
(また冷たくあしらわれるんだろうな・・・涙)
2005/06/07(火) 20:22 | URL | 黒鱒 #-[ コメントの編集]
つぼみさん、素敵なコメントですね。
『長州藩のお勉強を細々としている』なんて、いいですね。
その、感性、大歓迎です。

日野には、新選組同好会があって、20歳前後の女性たちがたくさんいます。彼女たちと話すと、意外な考え方に出くわします。
「君たち、薩長はもちろん嫌いだろうね」と、きくと、
「とんでもない。私は長州が大好きです」
なんて返事があちこちから返ってくるのです。
新選組のコスチュウム着て、あちこちパレードしている彼女たちなのだが、実は、熱烈な幕末ファンだったのです。
「私はあの時代の、男に生まれたかった」と平気でいいます。
私は、こういう人たちが大好きです。
敵も味方も、薩長も幕府もない。
みんな、若い命を捧げて、懸命に生きている。そんな姿に感動しているんですね。

続編ですが、僕は、三谷さんには思いっきり感動編に仕上げて欲しいと願っています。

駄目かなあ。
やっぱ、格好いい土方歳三いい?
2005/05/26(木) 22:16 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
大久保さんと土方さん。そして続編
大久保さんって、私はあんまりよく知らなくて・・東北の人間の常として薩摩の人は嫌い、っていうか受け付けない、っていうかそういう喰わず嫌いなところがありました。実は長州についてもそう感じていて苦手でした。でも、よく考えてみると、吉田松陰は好きだったりするので、自分の考えもずいぶん勝手なものなのだなあ、と最近気づいています。もっと勉強しなければ!と思い、今年はまず長州藩のお勉強を細々としています。「月刊松下村塾」も毎月買っております(^_^;)。

実は大河ドラマ「新選組!」を見て、長州に興味が出てきまして、もともとは嫌いで苦手だったはずなんですけど、彼らには彼らの志があったのだ、とドラマを見て考えを改め、今年は長州を勉強することにしたのです。私は理系で日本史をきちんと学んだ経験がないので日本史の知識は義務教育と毎年の大河ドラマだけなんですよ(^o^;)。

村瀬さんの「No2」談義、続きが楽しみです。薩摩のことも勉強したいと思っているところなのですが、まだまだ時間がかかりそうなので、こちらに来て少しずつ学びたいと思います。

ところで、続編です。大河史上初の続編制作が決まりましたね!私も続編嘆願書に署名したので、決まって嬉しいです。
2005/05/26(木) 13:00 | URL | つぼみ #6qw.JKg6[ コメントの編集]
続編
村瀬さん、再びおじゃまします。(今日はなんだか眠れそうにもありません~。)

ヤフーのニューストピックにもアップされていて、あちこちのブログさんも続々と記事をアップされています~。(やはり村瀬さんは内々でご存知だったのですね 笑)

大河の続編は初だそうですが、ファンの思いはもちろん、山本さんはじめキャストの皆さんやスタッフのみなさんの熱意もあっての決定だと思うと感無量です。

「新選組!は終わらない」と最終回近く斉藤一が叫びましたが、まさにそんな気持ちです。

2005/05/25(水) 23:39 | URL | 絵の具 #-[ コメントの編集]
えっ!、ほ、ほ、ほんとですか。絵の具さん
絵の具さん、確定の情報はまだ知りませんでした。
内々では知ってはいたのですが……
まさか、本当になるとは。
でも、三谷さんが朝日の夕刊でそれらしい記事、書いてましたからね。
それに、日野新選組祭りの中での山村と耕史のトークの中で、山村竜也氏は知ってるくせにとぼけて聞いてましたものね。
2005/05/25(水) 22:56 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
村瀬さん、こんばんは。
「新選組!」続編決定が発表されたましたね!!
もちろん、三谷さん脚本、山本さんが土方さんです。
興奮しすぎて、胸がいっぱいで吐きそうです(笑)
村瀬さんはご存知だったのでしょうか。
2005/05/25(水) 19:34 | URL | 絵の具 #-[ コメントの編集]
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■新選組!続編決定!!

日野宿本陣文書検討会公開例会追記、5月25日、19:00発表 「新選組!」続編、来年正月放送ドラマNHKは25日、昨年の大河ドラマ「新選組!」のその後のストーリーを描く単発ドラマを来年1月に正月時代劇として放送すると発表した。大河の続編は初めてという。ドラマは
村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
    サイトに関してのお問い合わせ(動作不具合など)は管理人までお願いします。
    村瀬へのメールはこちら






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