村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

夕食の場所、再び変わります。また、松原忠司の心中話、ほんとだった

今日、京都から帰ってきた。
メールのチェックを何よりも先にしたのだが、3日で69件もたまっていた。
そのうち、大切なのは15件程度で、後は全部、『迷惑』って奴だ。
最近、携帯は減ってきたのだが、ネットの方がすごくて、消すのに大変。

京都へは、勿論、今度僕のツアーがあるから、ご挨拶や下見に言ってきたのだ。
まず、光縁寺の住職にお会いできて、ゆっくりお話してくださった。
朝の10時前で、陽の光がまだゆるやかで、穏やかな日和だった。
光縁寺山門の目の前の狭い広場で、保育園の子供たちが遊んでいる、その声が境内に響いてきていた。
どうやら、オリンピックの入場行進の真似事をしているらしかった。
日本の旗を6人の子供たちが隅を持って、行進している。
他の子らは、口三味線だ。
開会式の、例のアレである。
保育園の、最近の保育士さんも最近、面白ことを考えるものだと思った。

光縁寺では、様々なことが、新たにわかった。
新選組の隊士たちを弔ってあるのは、光縁寺だけだそうだ。
これまでは、壬生寺にたくさん霊が眠っていると思い込んでいたのだが、それは間違いだった。
そもそも、壬生寺には隊士の墓なぞはなかった。
あったのは、光縁寺だけだそうだ。
えっ?そう?
と、意外だったが、そのように言われた。
壬生村には共同墓地があって、そこに弔われていたものを、昭和にはいって壬生寺の中に移したらしい。
だから、芹澤鴨の墓も最初から壬生寺にあったのではないと。
このことは、その後に伺った新徳寺でも同じ事を聞いてみたのだが、こちらの住職山田一道さまも同じことをおっしゃった。
昨年、香取慎吾がテレビのバラエティで、壬生寺境内内の手水で水を飲むことがあったそうだ。
「近藤さんも、こうして飲んだのかなあ」
というような表現を香取君が言ったそうだが、
実は、その水のみ場、3年前に作ったものだそうだ。

光縁寺の住職は、こうした現象が多いのに、お怒りであった。
新選組の隊士の菩提寺は、光縁寺だけだそうだ。
だから、くるときはそのつもりで、弔いに来て欲しいと力説されていた。
決して、観光では来て欲しくないとおっしゃった。
そういえば、光縁寺は観覧は出来るのだが、1人、100円の供養料となっている。
今度のツアーは、隊士たちの霊を弔いたい人たちが多いので、その意味ではよかった。

光縁寺に弔われている隊士の中で、当時、新選組から供養料として支払われていた事実が過去帳に載っているが(公開)、この金額を改めて考えてみると、住職の言われるように松原忠司が最も高額であった(詳しい金額はうつろ)。
山南敬助なども入っているのに、何で松原なんだ。
そこで松原の死に様を思い返してみた。
そうか、彼は一人で死んだのではなくて、ご婦人も一緒だった。
二倍に場所を掘らなければならなかったから、多く支払っただけなのだ。
理由は、このように簡単だったのだが、よくよく考えてみると、これはすごいことで、今まで言い伝えられてきた松原忠司の心中話は史実だったということになる。この話は子母沢寛さんの三部作の中に出てくるものだが、ほんとなんだ。
僕は、小説として書かせていただいたが、この辺のことは実に興味深いので、今度11月5日に伺った時には、もう少し詳細に調べたいと思っている。
光縁寺も新徳寺も、ちょっとしたご挨拶程度で伺ったのだが、どちらも優に1時間を超えて、ご住職のお話を聞くことが出来た。

新徳寺を入ると、屏風らしきものに「達磨」の絵が目に入った。
僕は、絵のこと、水墨画については全くのずぶの素人だが、その達磨の絵には勢いが感ぜられた。一種、異様な、怖ささえある。
山田住職にお聞きした。
「僕は、この道には疎いのですが、このだるまさん、目に勢い、鋭さを感じるのですが」と、伺った。
「そう、感じられますか。その通りでございます。目えというものは、白目が多いほど鋭さが、勢いを感ずるものなんです。これは黒目が比較的小さく描かれています。でも、そのほうが訴える力がある」
といわれた。
なるほどと感心して、しばらく眺めていたら、住職はいつの間にか奥へ下がられた。
再び出てきたら、一通の丸めた書を手にされていた。
床に広げて見せてくれた。
ご自分でお書きになった達磨の絵に「平常心是道」とかいた書であった。
それを、僕に下さった。
びっくりした。
そう、それらの襖絵は、住職自らがお書きになたものだった。
新徳寺は、臨済宗で禅宗である。
山田さんは小さい頃、金閣寺でご修行なさっていたらしいが、その後鎌倉の円覚寺で再び修行したとのことだ。

その後、京都市の話、壬生の話し、新選組の話などたくさんさてもらった。
どの人と話しても長くなってしまうのが僕の悪い癖で、反省しよう。

ところで、今度のツアーに参加される方々にまた、お詫びしなければならないことが発生してしまった。
5日の夕食場所が変わります。
それは参加者の女性に言われたことなのだが、
「私は、お風呂に入りません」と。
僕は単純に、汗を流してから皆で夕食をと思ったのだったが、女性にしてみれば、お風呂はいいとしても、その後のお化粧がまた手間のかかることらしいのだ。
そういうものなんだ。
せっかく『誠の湯』へ行っても、ふろに入らないのでは意味がない。
入浴料金も無駄になってしまう。
それと、これも僕の不手際だったのだが、『誠の湯』では、宴会が出来ないということだった。
和風のレストランに大勢の団体客ということなので、周りに大勢客がいるとのことだった。
そんなところで、ゆっくりは出来ない。
こんどは、宴会しながらゆっくり新選組談義をするのが最大の目的だからだ。

そこで、5日の夕食は、僕がよく行く四条の『カニ料理』屋さんに決めました。
あそこなら、ゆっくり座敷でいくらでも話は出来る。
何より、かにがうまい。
かにづくしになりますが。
それに、バスで迎えに来てくれますし、交渉したら、宴会後、ホテルにも連れて行ってくれるとのこと。
それに、かにのコースも良心的で美味です。
そこは、四条川原町通り沿いにありますが、高瀬川の脇なので、鴨川を渡ると、そこはもう、宮川町です。

夕食の場所、二転三転しました。
申し訳ありません。
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コメント
julesさま、かに好きですか。
僕は、かに好きで、あちこちでたべます。
いろんな人に聞いたら、嫌いな人なんかいないのでは、という意見が多かったのですが、中にはやっぱりいるんですよね。あの、独特な磯の匂い。僕は好きですが、好まないのもわかるような気もするし。

でも、今度のところは、他のものも用意できるので、安心しました。
僕は、酒弱いよ。

2005/10/19(水) 19:30 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
ますますもって楽しみです!
村瀬さん
「誠の湯」は楽しみだったのですが、確かに化粧を落とす、という恐ろしい(苦笑)ことは考えなかったので、カニを楽しみにしております!光縁寺、昨年お参りしましたが、お墓は「お参り」するところなのですよね。
新選組のファンが増えるのはとても嬉しいことですが、石田寺の歳三の墓も最近マナーの無い方の来訪が増えているらしく「このままだと公開が難しくなります」との立て札が立ってしまいまして、心を痛めておりました。
京都ツアー、心して、そして本当に楽しみに参加させていただきます!
p.s.20名の団体ですから焼酎はきっとすぐ空いてしまいますよ!(笑)先に仕事で宿泊するホテルに送っておきます。
2005/10/18(火) 21:51 | URL | jules #bOk56uzs[ コメントの編集]
かわうそさま。
そう、かなりのミステリー。
新選組の中の様々な事件、お話は「ほんと?」というものが結構ありますね。

僕は、特に、疑ってかかるところが多い癖があるので、謎だらけなのです。
一つのことに対して、様々な御意見があって、皆で平等に議論できる環境が好きです。

だから、今度の京都ツアーでは、参加の皆様が平等に話し合える場にしたいと思っています。
そして、みんな仲良しになって欲しい。
新選組が取り持つ縁で。
2005/10/18(火) 20:56 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
かえさま、そう、天気がね。
天気が良かったり悪かったりでした。
コンビニで、ビニールの傘買って、京都中移動するのにブル下げて歩いていました。

本の発送、遅れてました。
すいません。
あわてて、送りました。
ごめんなさい。
2005/10/18(火) 20:51 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
はじめまして。
興味深い、松原忠司のお話有難う御座います。
壬生心中本当だったにしても、新選組が供養料を二人分払って手厚く葬っているということは、ただの心中ではなかったのかもしれません。
この時代心中自体がご法度だったし、局中法度にも違反している。
なかなかのミステリーですね。
2005/10/18(火) 04:26 | URL | かわうそ #-[ コメントの編集]
おかえりなさいませ☆
この前の週末は関西はお天気が
あまりよくなかったですが、大丈夫でしたでしょうか??

本の件で村瀬さんにもメールさせてもらってすみません(汗)

京都ツアー楽しみにしております!!
では~
2005/10/17(月) 23:19 | URL | かえ #-[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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