村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

土方歳三の軍服、本当は青色?小道具への皆様のコメント、全体の8割ぐらいきてます。感謝してます。残りもよろしく

先日、歳三の軍服を作ってくれるところを探して、再び秋葉原へ行った。
この間のブログで、久しぶりに秋葉原へ行ったことを書いたが、人生不思議なもので、行くときはまとめて行ってしまうものなのか、何日もたたないうちに、また行くことになった。
土方歳三の軍服を作りに行ったのだ。
12月10日から始まる『新選組誕生』で、皆さんに着てもらうためのものだ。
今、函館の伊藤さんから借りたものが歴史館にあるのだが、これは展示用になるもので、ファンの人たちの写真撮影用のものは別に作っている。
といっても、実際は今、訪れる人たちにはズルして、着させてあげてる。内緒で。
ここで言ってるんだから、内緒も糸瓜(へちま)もないのだが、伊藤さんには申し訳ないが、着させてあげてる。
多分、心の広い人なので、このくらいは大丈夫と、僕が勝手にそうさせてもらっている。

ところで、その軍服を作ってくれるところなのだが、秋葉原の駅を降りて、御茶ノ水方面へ向かって歩き、湯島の聖堂から降りてきた坂下の道の脇のビルの5階で昌平橋の近くである。
店の名は、『武器屋』だ。
すごい名だ。
狭い階段、ぼろいビル。
途中の階にある店は、みんななんだか怪しい。
小さいビルだから、ワンフロアーに狭い店が2件しかない。
5階もそうで、武器屋のほかのもう一つは、安全、防犯対策器具の店であったが、ちょっと覗いてみたのだが、防犯どころか、攻撃用の武器そのもを売っていた。
つまり、30メートル以上離れていても、狙った敵を打つことができるなんて危ないものなのだ。
この場合の撃つっていうのは、体を貫通するほどの威力ではないのだが、十分相手に衝撃を与えられるほどの飛び道具なのだ。
当たり所によっては、大怪我であろう。
そんな店の隣りが、『武器屋』だ。
一人の店員が出てきた。
40歳手前ぐらいの男だったが、髪の毛は肩より長く、サングラスで皮のズボン。
様々な装飾品を身につけている。
一種、異様であった。
アポイント、とってあったから、すぐ話は通じた。
その男は、名刺をくれたが、よく見ると“代表取締役”と書いてあった。
この店の雰囲気といい、その男の姿といい、名刺の肩書きがてんでそぐわない。
でも、話してゆくうち、お互いに趣味趣向が一致していることがわかってきた。
用件はわかっていたから、早速その時代の武士の服装、洋装したときの様子、生地などをこまめに教えてくれた。
土方歳三のフロックコートの襟のところは、色が違っているという。白黒写真でも、それがよくわかるのだというから、覗いてみた。
確かに、よーく写真を見てみると、その通りなのだ。
だから、そこだけは生地が違うというのだ。
変に納得した。
そういえば、伊藤さんから借りているあのコートも、襟のところがビロードのような生地になっていたのを思い出した。
その社長さんは、力説した。
この色合いからして、襟のところよりもコート全体の色が薄くなっていると。
つまり、このコートの色は青みがかっているんだと。
結果、ソレで良いからと、注文した。
日本では、作っていないという。
アメリカでつくると出だした。
あの当時から、アメリカ人が来て作っていたという。
えっ、フランスじゃなかったのかと思ったのだが、社長が言うには、「あの頃は、南北戦争が終わったばかりで、失業者が多く、函館に多くのアメリカ人が出稼ぎに来ていたんだ」という。
だから、土方歳三のコートばかりでなく、ズボンもベストもすべてアメリカ製であると。
そういうものかと、納得。
ソレが、今でも、アメリカで作るというのだ。
僕は、なにもアメリカでなくともーーー、と言いたかったが、社長が拘った。
社長は、本物以外作りたくないという様子なのだ。
そのこだわりが嬉しくなって、他の客そっちのけで新選組の話から坂本龍馬殺害犯人の話にまでなったものだから、優に2時間近くになってしまった。
アメリカからの輸入になるから、早くても2ヶ月はかかるという。
それじゃ、間に合わないよ。
そしたら、社長、
「いいですよ。僕の持っているこの土方歳三の服、ソレまで貸してあげます」という。
ソレも、ただでいいという。

NHKからの、例の小道具といい、このたびの軍服といい、みんな良い人が多い。
新選組に集まってくる人たちの特徴なのか。

一通り用件が済んだので、外へ出た。
もう陽が落ちてしまっていて、辺りが暗い。
神田方面に足が向いた。
このまま歩くと、須田町である。
そうか、これも久しぶりに『まつや』に行ってみようと思った。
まつやは明治初年から続く蕎麦屋で、僕はすぐ近くにある『藪そば』よりもこっちの方が学生時代から好きだった。
店の中に入ったのは5時過ぎだったが、中は既に一杯であった。まだ5時なのに。
普通、混む店でも、混み始めるのは6時過ぎからだろうと思うのだが、まつやは違っていた。
僕が何年も行かないうちに、すごい人気店に変貌していた。
僕の学生時代は、すぐ近くの神保町にあった『響』というjazz喫茶に入りびたりだったが、大晦日もそうで、店が11時ではねると、常連客みんなで蕎麦屋に行った。
あの辺りは、老舗の蕎麦屋が多く(神田だからあたりまえか)、藪そば本店のほか、出雲そばなどにも行った。確かソレは錦町にあったと思うが、例の割子そばだ。若かったから競って食べたが、20杯ぐらいが限界だった。

昔話をしていると、いくらでも書けるし、長くなってしまう。
神保町から靖国神社まで、たいした距離じゃないので歩いたこともあった。
初詣である。
その頃は、あまり深く、誰も考えなかったから、抵抗なく行った。
その『響』という店、あの頃の学園闘争で逃げ隠れする学生が多く、機動隊から逃れて、店のシャッターを閉めたこともあった。
そうした連中も一緒に、さんざんjazzを聞いた挙句、初詣に出かけた。
面白い時代だった。

小道具へのコメントのお礼、たくさん書かなければいけなかったのだが、これ以上だと長いので、今度まとめてお礼を言いますね。

あっと、それから、
例の誠の旗、本日から、歴史館のページに写真載せたので、みんな見てね。
それから、歳三の刀と総司の刀も。
写真だけで満足しないでよ。
実際にも、皆さん来てね。
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コメント
julesさん、箒。
そうなの?
早く帰れ、なんですか。
知らなかった。
去年の大河、真面目に見ていれば、すぐにわかったのかもしれませんね。
ボケーと、見ていましたから。
でも、あのかしまし娘のおばあさん、早く出て行って欲しいから、箒をああやっておいたのですよね。
それで、総司がまた、戻しておいたりしたのかな。

でも、アレがあるといい感じなんですよ。
勘弁してくださいよ。
なんなら、あなたが、逆さを元に戻しておいて。
2005/12/06(火) 22:59 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
村瀬さん
「逆さ箒」は「早く帰れ!」の意味ですから、10日ははずしておいてくださいませね!(笑)
2005/12/06(火) 22:04 | URL | jules #bOk56uzs[ コメントの編集]
julesさん、青なんですね
そうですか、確認してきてくれてありがとう。

ここのところ、ずーっと、休みがなくて。
でも、よい緊張感に包まれていますので、いやな疲れはないのです。

仕事なぞ、好きになったことは過去にないのですが、今回はちと違う。
すごい充実感があるのです。
どうしてだろう。
それは、皆さんに喜んでもらおうと、張り切っているからか。
きっと、満足してもらえるという、自身が変にある。
だって、大河関係、ここまでそろえたんだぞ、これ以上ないだろうみたいな、そしてファンたちが『よかったね』と、かえって行く姿を想像して、今、準備してます。

今日は、”大河コーナー”の入り口に、箒を探してきて、逆さに立てかけたりして。
実は、NHKに行った時、「あの逆さ箒、ないのですか」と聞いたところ、「アレは、その辺にあったものを逆さにしてしまったもので、いつも決まったものを使っていたわけではない、毎回、その辺にある箒を持ってきて立てかけていたんですよ」というので、僕も、今日、館内を探して、逆さにしておきました。
たったこれだけのことなんだけど、妙に雰囲気、出てます。

来て下さいね。
2005/12/06(火) 00:06 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
歳三の軍服の色
村瀬さん
函館から帰ってきて、改めて「小杉雅之進の描いた箱館戦争」を読んでいたのですが、彼が描いた漫画の旧幕府軍の将校のジャケットも確かに、青、で彩色されているんですね。
青色説、納得致します。
(残念ながら彼の漫画には榎本武揚らしき人物は描かれていますが、歳三は描かれていません。)
函館で見た、新政府軍の将校の軍服も、黒、ではなく、確かに言われてみると青色がかった黒、という感じでしたので、うなずけました。
歴史館オープン、もうすぐですね!たくさんの新選組を心から愛する人たちが訪れることを期待しております!
お忙しいと思いますので、ご自愛くださいませ。
2005/12/05(月) 20:43 | URL | jules #bOk56uzs[ コメントの編集]
耳緒さま、いらっしゃい。
10日になってからは、ブログで書いた、例のお店の『代表取締役』が貸してくれる軍服が着れますよ。
2月にならないと、頼んであるものが、アメリカから入ってこないそうです。
それだけ時間がかかるそうです。

歴史館のHPは、まだ出来立てのほやほやなので、その辺りはまだUPしていないのです。

だんだん充実させますので、お待ちください。

もうひとつは、歴史館のサイトは公のものです。それに引き換え、ここは、まだ私的なところですから、ある程度は自由にものが言えます。
とはいえ、僕も公人なので、束縛されて入るんですがーーー。
伊藤さんのコートも個人的に借りてきているものなので、むしろ、僕のサイトで扱っています。
なかなか、その区分けが難しくって。
2005/12/02(金) 00:26 | URL | 村瀬彰吾 #VvKxtd/k[ コメントの編集]
アメリカ製…
こんばんわ、耳緒と申します。
歳三さんの軍服、どうやらアメリカ製だったそうですね。実は私もフランス製だと思ってました。そして当時函館にはアメリカ人の出稼ぎが多かったと言うのも知りませんでした。歳三さん始め榎本さんたちもアメリカの方と会話する機会などあったのでしょうか? ちょっと想像してしまいました。

記念館で開催してからも軍服着用は可能と言うことでしょうか? 実は着てみたいのですが、記念館の方のサイトにも試着コーナーのページがまだ開設されていないようなので分からなかったのですが、もし着られるのだったらやはり試着してみたいです。多分サイズ的に「七五三」になっちゃいそうですけど(汗)。
2005/12/01(木) 23:45 | URL | 耳緒 #-[ コメントの編集]
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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