村瀬彰吾がつづる新選組話題を含む日記&エッセイ。

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今度の展示は『新選組誕生』というテーマだ

ケーブルテレビのインタビューで、目玉を語ったが、やはり、歳三の奉公話だ。


オープン初日の10日に、ケーブルテレビのスタジオでインタビューを受けた。
7分間の収録だったが、土方歳三のコスチュームでの出演だった。
日野ケーブルテレビのスタジオは、日野宿本陣の斜め前にあって、歴史館からでも車なら5分とかからない。
ここに、櫻井さんという女性のキャスターが今年から新人で入った。
この人は実践の4大を卒業して就職したのだが、実はこの人には大分世話になった。
というのも、僕がこの新選組の仕事についてまもなく、実践女子大の中に新選組研究会を発足させようと奔走したことがあった。
この大学は市役所と目と鼻の先にあって、そこの企画部長とは前から懇意にしていたので、僕と二人で協力して研究会を作った。
だけど、こういうのは、こっちが一所懸命でもダメで、肝心の学生にやる気がなければ先へ進まないものなのだ。
そのとき、この櫻井さんがリーダーとして活躍してくれて、研究会を引っ張ってくれた。
櫻井さんたちのもともとのクラブは、《着付研究会》であった。
実践のこのクラブは優秀で、毎年入賞どころか、優勝しているはずである。
櫻井さんは、そこの部長でもあった。
この人、今はジーンズで飛び回っているが、着物を着させたら、実に迅速に、きっちり着る。
また、姿勢もよいから、出来上がりが美しい。
彼女から、インタビューに応じてくれとのオファーがあった。
なにか、因縁めいている。
また新選組つながりなのだ。

質問の中に、「今度の展示の目玉は?」
というのがあった。
展示のタイトルは、『新選組誕生』なのだが、目玉というと、やっぱり、歳三の奉公の一件だろうから、ソレを話した。
これまでの定説では、11歳と17歳のときに奉公に出たことになっている。
どちらも1年と続かなかったようであるが。
だが、今回出されている石田村の宗門人別書上帳には、14歳から24歳まで奉公に行きっぱなしだったというのだ。

これは、どう考えたらよいのだろうか。
土方歳三の天然理心流入門は、文書では、三鷹の竜現寺にある神文帳で安政6年3月9日となっている。
歳三25歳の頃で、遅すぎるといわれてきた。
もっと早く、剣術はやっていたはずだと。
だって、次の年には府中の六所宮で、剣術の模範試合をしているのだから。
入門一年で模範試合はないだろうということなのだ。
それに、この頃、関東一円の剣豪を記した書物の中に歳三の名がある。『武術英名録』というものだ。
そんなに早く、上達するか?
だが、今度の資料は、歳三の遅い入門を裏付ける結果になっている、ともいえる。
24歳まで、奉公に行っていたのだから。

でも、これが本当なら、彼は、家業の石田散薬を担いで行商をしたなんて話もないことになるだろうし、まさか、奉公先で、剣術の稽古はありえない。

やっぱし、謎だ。
はっきりとしない。
いろんな推測は成り立つ。
例えば、この間、奉公といっても、実際は佐藤彦五郎のところへ行きっぱなしだったとか。
ソレを、書類上は、奉公のままにしておいた。
彦五郎のところならまだよいが、奉公には出たが、そのまま行き先知れずの風来坊だったかもしれない。
とりあえず、奉公ということで、放っておいたとか。
そして、そのうち、いつの間にか試衛館に転がり込んでいたなんて。
よい方向にも、そうでない方向にも解釈できる。
何よりも、これだけの資料で、断定的な発言は出来ないということだ。

ただ、不思議なことに、現存する28通の手紙のうち、歳三は、京都から実家に1通も手紙を書いていない。
アレだけ筆まめで、彦五郎をはじめふるさとに書いているのだがーーー。
実家に寄り付いていなかった可能性は、十分ありえる。
これは、決して実家が嫌いだという断定ではなくて、年頃を過ぎて既に、とっくに大人の年齢になっているのに、いまだ行く末定まらない自分がみっともなく、世間の目もあって、石田村には居づらかったと見るべきではないのか。
ただ、そうだとしても、手紙を書いていないのは何か不思議だ。

もっと不思議なのは、これは僕は自分の本の中でも書いたのだが、歳三は鳥羽伏見の戦のあと、一通も手紙を認めていない。
何故なんだろう。
特に、函館にいるときなぞは、いくらでも時間はあっただろうに。
やはり、もうとうに、自ら、土方歳三という人間を消し去っていたのだろうか。
まだまだ、考えることが多い。
楽しませてくれる男だ。

今度の展示で、目玉はまだある。
次のブログに譲る。


管理人より
25日までこのブログも世間に合わせクリスマス仕様にしました。
ちょっと見づらい所もあるかもしれませんが、1週間後には元に戻すので少しの間お付き合いください。
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村瀬執筆 時代小説
プロフィール

村瀬彰吾

  • Author:村瀬彰吾
  • 2004年大河ドラマ「新選組!」の決定以来、新選組特命主幹、日野市立新選組のふるさと歴史館館長を経て芸術文化担当として歴史に触れる毎日の生活を送っている村瀬彰吾のブログへようこそ!
    日野市在住。2006年に小説「人間 土方歳三」を出版しました。小説の詳しい情報や通販はH Pに。
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